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【UFC】日本勢は1勝2敗、中村K太郎が再起飾る

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2018/12/02(日)UP

逆転TKO勝ちを飾ったショーグン(左)

▼セミファイナル ライトヘビー級 5分3R
○マウリシオ・”ショーグン”・フア(36=ブラジル/元UFC世界ライトヘビー級王者/現同級13位)
TKO 3R 45秒
●タイソン・ペドロ(27=オーストラリア/UFC世界ライトヘビー級14位)

 ショーグンは2005年にPRIDEミドル級グランプリを制覇し、10年にはUFCライトヘビー級王座に輝くなど日米で実績を残したベテラン。近年は怪我の影響もあり、試合の頻度が少なくっており、今年7月に迎えた1年4カ月ぶりの復帰戦では、成長著しいアンソニー・スミスに秒殺KO負けを喫した。今回の試合が再起戦となる。

 対するペドロは今年2月の再起戦を初回一本勝ちで飾ったが、7月の試合ではオヴィンス・サンプルーに初回一本負け。ショーグンと同じく、今回の試合で再起を目指す。

 1R、1分ほど探り合いが続いたところで、ペドロが電光石火のワンツーで先制。ショーグンはダウン気味に倒れるが、すぐに立ち上がって右フックを返す。以降も打撃戦が続くと、ショーグンがペドロの右アッパー連打でぐらつき、パンチのラッシュも浴びるなど劣勢。なんとか組み付いたショーグンは、終了間際にテイクダウンを決めてピンチを凌いだ。

 2R、巻き返したいショーグンは右オーバーハンドを入れて組み付くと、ペドロの背後を取ってテイクダウンに成功。ショーグンはサイドをキープしながら、肩と拳の打撃をペドロの顔面にコツコツと当て続ける。

 3R、序盤の打撃戦でペドロの左ジャブに右フックを合わせたショーグン。これを被弾したペドロは、足の踏ん張りも失ってその場に倒れ込んでしまう。最後はショーグンが怒濤の鉄槌連打で、ペドロをサンドバッグ状態にし、レフェリーストップを呼び込んだ。ショーグンが1Rの大ピンチを乗り越え、逆転TKO勝ちで再起を果たした。


ウィリス(右)の左ストレートがハント(左)のアゴをとらえる

▼ヘビー級 5分3R
○ジャスティン・ウィリス(31=アメリカ/UFC世界ヘビー級15位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●マーク・ハント(44=ニュージーランド/K-1 WORLD GP 2001王者/UFC世界ヘビー級10位)

 ハントは昨年6月のUFCニュージーランド大会で、強豪デリック・ルイスにTKO勝ちを収めたが、その後はカーティス・ブレイズに判定負け、アレクセイ・オレイニクに一本負けし、現在2連敗中。対するウィリスは昨年7月のUFCデビュー戦から無敗の3連勝中という新鋭だ。

 1R、サウスポーのウィリスが左ミドルと左インローを蹴れば、オーソドックスのハントも強烈な右ローと右ミドルで譲らず。互いにジャブも交換しながら、ウィリスが左オーバーハンド、ハントが右ストレートを勢い良く振るい合うが、ヒットには至らず。ウィリスは前足(右足)の太腿が腫れ上がり、ハントは右スネ付近から出血が見られる。

 2R、ハントはやはり足にダメージがあるようで蹴りがなかなか出せない。ウィリスも手数は多くないが、左右に移動しながら時おり単発の右ジャブと右ストレートでハントの顔面を突く。

 3R、なおも戦況は変わらず、ウィリスが間合いを取りながら右ジャブを突く。ウィリスの左ハイがハントの顔面をかすめる場面も。ハントは追い掛けながら右フックをフルスイングしていくが、空砲に終わった。

 ウィリスが判定勝ちで4連勝をマーク。一方、ハントは3連敗となった。試合後、マイクアピールの場をハントに譲るウィリス。ハントはウィリスと抱擁を交わし、「こんなパフォーマンスですまない。サポートしてくれた人たちに感謝している」とコメントを述べた。ハントはこの試合でUFCとの契約が終了となるため、今後の去就が注目される。

▶︎次ページ:岡見勇信と廣田瑞人は敗戦

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