【UFC】リーがアイアキンタに敗戦、4年越しの雪辱ならず
Ultimate Fighting Championship
「UFC on FOX 31」
2018年12月15日(土・現地時間)アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー ファイサーブ・フォーラム
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC
▼メインイベント ライト級 5分5R
○アル・アイアキンタ(31=アメリカ/同級8位)
判定3-0 ※48-47、48-47、49-46
●ケビン・リー(26=アメリカ/同級4位)
両者は2014年2月に一度対戦しており、その時はUFCデビュー戦であったリーが、判定3-0で敗れている。それから4年10カ月の時を経て、ともに強豪ランカーとして再戦を迎えた。
リーは昨年10月に5連勝で臨んだUFC世界ライト級暫定王座決定戦で、トニー・ファーガソンを追い込む場面を作りながらも、最後は三角絞めで一本負け。今年4月の再起戦ではエドソン・バルボーザをTKOでマットに沈めており、今大会で連勝街道復帰とリベンジを狙う。
一方、アイアキンタも5連勝で迎えた今年4月のUFC世界ライト級王座決定戦で、ハビブ・ヌルマゴメドフに判定負け。この試合は大会前々日に負傷欠場となったマックス・ホロウェイに代わり、急遽臨んだものでもあった(アイアキンタは同大会で当初、ポール・フェルダーとのワンマッチに出場する予定だった)。今回の試合は再起戦となる。
1R、前に出ようとしたリーの左足をアイアキンタが捕らえ、テイクダウンにいくとみせかけながらのバックスピンエルボー。意表を突かれたリーは効いていないとアピールする。サウスポーにスイッチして右ジャブと左ハイで手数を増やすリー。アイアキンタは右アッパーや右フックを返しながら、時おり足を取りにいくような動きをみせる。
2R、リーがアイアキンタの左ジャブに鋭いタックルを合わせ、ケージ際でテイクダウンに成功。背中も許したアイアキンタはエルボーとチョークで攻め込まれるが、体を転がしながらリーの絡みつく足を解いて脱出する。残り2分はアイアキンタが左ジャブと右オーバーハンドで前に出て、リーは一転して後ずさりの場面が増えた。
3R、なおもアイアキンタが圧力をかけ、リーのワンツーには左右フックのカウンター。アイアキンタの左ジャブと右ボディストレートもたびたびヒットする。しかし、2分半が経過したところでリーのタックルが決まり、アイアキンタは組みの攻防から再び背中を取らてしまう。リーはパンチを入れながらポジションをキープ。
4R、ここでアイアキンタは譲らず前に出て、強烈な右ボディと右フックをヒット。リーが効かされた様子で後退し始める。アイアキンタは攻め急ぐことなく、左ジャブからの右ストレートや右アッパーをしっかりと当てていき、右ハイ強襲を決める場面も。
5R、巻き返したいリーは、タックルでアイアキンタに尻餅を着かせ、続くスクランブルでも足を捕らえんと粘りをみせる。アイアキンタはリーに背中を許す場面もあったが、ケージ際でなんとか踏ん張り突き放す。以降は力を使い切った様子のリーに対し、アイアキンタが左右フックを中心としたパンチのコンビネーションで痛めつける展開となった。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ジャッジの2名が1ポイント差、1名が3ポイント差をつけ、アイアキンタを支持。リーは判定負けで、4年越しの雪辱を果たすことはできなかった。
試合終了直後には両者がエキサイトしかけ、レフェリーが割って入る場面もあったが、勝利者インタビューではアイアキンタが「なんて試合だ。ありがとう、ケビン・リー。君との試合が厳しいものになることは分かっていたし、君が勝っていたところもある」と、健闘を称える言葉をかけた。
一方、正座の体勢でインタビューに応えたリーは、「こんなかたちでスピーチした経験はあまりないから、なんと言えば良いのか分からない。最初の3Rは自分が取ったと思うが、本当に何も言葉がない」と落胆は隠せないが、最後は「アル・アイアキンタは自分に素晴らしい試合の機会を与えてくれた。ジャッジが君を支持している。とにかく、良い状態で試合に臨んだ彼には感謝している」と敬意を示した。
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