【UFC】ヌルマゴメドフが完封勝利でライト級新王者に輝く
Ultimate Fighting Championship
「UFC 223」
2018年4月7日(土・現地時間)アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン バークレイズ・センター
Photo by Jeff Bottari/Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
▼メインイベント ライト級王座決定戦 5分5R
○ハビブ・ヌルマゴメドフ(29=ロシア/UFCライト級2位)
判定3-0 ※50-44、50-43、50-43
●アル・アイアキンタ(30=アメリカ/UFCライト級11位)
※ヌルマゴメドフが新王座に就く。
25戦全勝のプロ戦績を誇り、ライト級世界最強の呼び声も高いヌルマゴメドフが、UFCで10戦目にして初のタイトルマッチに臨んだ。
当初はライト級暫定王者トニー・ファーガソン(34=アメリカ)と正規王座を争う予定であったが、大会わずか6日前にファーガソンが負傷欠場。さらに代わりの対戦相手に決まったUFCフェザー級王者マックス・ホロウェイ(26=同)も、大会前々日に健康上の問題が確認されて欠場することになり、ヌルマゴメドフは対戦相手が不在という状況に。
これにコナー・マクレガーの選手バス襲撃という不測の事態も起こり、大会は混乱を極めることになったが、最終的にポール・フェルダーとライト級ワンマッチで対戦予定であったアイアキンタを、ヌルマゴメドフの対戦相手に据えることで落ち着いた。
しかし、アイアキンタは前日計量をクリアーできなかったため、タイトルマッチはヌルマゴメドフが勝利した場合のみ王座が成立するという、変則的な条件で行われることになった。
1R、序盤の探り合いからヌルマゴメドフがタックルを仕掛け、アイアキンタの右足をキャッチして先制のテイクダウンに成功。アイキンタはスクランブルに持ち込んで立ち上がるが、ヌルマゴメドフに足を払われ再びテイクダウンを許す。ヌルマゴメドフはアイアキンタを押さえ込みながら顔面に左フックを連打し、得意のかたちで主導権を握る。
2R、左ストレートで前に出てきたアイアキンタの顔面をヌルマゴメドフが右足で豪快に蹴り上げるが、これは大きなダメージを与えるに至らない。しかし、その後はタックルでテイクダウンを奪ったヌルマゴメドフが、アイアキンタの背中を取ってチョークを狙い、極めきることはできないものの一方的に攻め込む展開となる。
3R、劣勢のアイアキンタもヌルマゴメドフのタックルに対応し始める。テイクダウンを奪えなくなったヌルマゴメドフは打撃戦に切り替え。ここで巻き返したいアイアキンタだが、ヌルマゴメドフの左ジャブが見えず、何度も鼻を突かれて出血に追い込まれてしまう。
4R、ヌルマゴメドフのタックルをアイアキンタがカットすると、再び試合は打撃戦に。意地を見せたいアイアキンタはヌルマゴメドフの鋭い左ジャブを被弾し続けながらもジリジリと前に出続け、次第に右フックや左ストレートをヒットさせ始める。
5R、勢いづいたアイアキンタは、疲れの色が見えるヌルマゴメドフの顔面とボディに左フックを打ち分け、さらにタックルのフェイントから右アッパー。ついにアイアキンタがヌルマゴメドフにケージを背負わせる。
しかし、これで再び火が点いたヌルマゴメドフはパンチを振り回しながら反撃に転じ、アイアキンタの顔面に飛びヒザ蹴り。直後にテイクダウンに成功したヌルマゴメドフはバックマウントからチョークを狙い続け、アイアキンタを防戦一方に追い込んで試合終了を迎えた。
タフなアイアキンタを相手にフィニッシュには持ち込めなかったものの、試合を通して主導権を握り続けたヌルマゴメドフが大差の判定勝ちで、ライト級新王者に輝いた。マイクを向けられたヌルマゴメドフは、「アイアキンタは本物のブルックリン・ギャングスターだ。コナーはどこだ? バスと戦ってたのか? 俺は本物のギャングスターと戦いたかったから、この試合を受けてくれたアイアキンタには本当に感謝している」と、アイアキンタに感謝の言葉を述べた。
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