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【NKB】村田裕俊がトーナメント優勝で引退の花道飾る、蛇鬼がウェルター級新王者に

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2020/10/11(日)UP

トーナメント決勝戦で髙橋亮(左)との接戦を制して優勝した村田裕俊(右)

NKB日本キックボクシング連盟
『NKB 2020 交戦シリーズvol.5』
2020年10月10日(土)東京・後楽園ホール

▼ダブルメインイベント ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント決勝戦 59kg契約 3分5R延長1R
〇村田裕俊(八王子FSG/元NKBフェザー級王者、現同級2位)
延長判定3-0 ※三者とも10‐9
●髙橋 亮(真門ジム/NKBフェザー級王者)
※本戦は判定1-1(48‐49、50‐48、49‐49)
※村田がトーナメント優勝

 昨年12月にスタートした「ジャパンシフトランド杯59kgトーナメント」の決勝戦。トーナメントを勝ち進んだ現NKBフェザー級王者・髙橋亮(真門ジム)と元NKBフェザー級王者・村田裕俊(八王子FSG)が頂点を懸けた戦いに挑む。村田は本トーナメントを最後に引退することを発表し、1回戦ではテープジュン・サイチャーンとの引退表明者同士のサバイバルマッチで判定勝利。準決勝はMAライト級王者・遠藤駿平を判定で下し、決勝進出を果たした。

 対する髙橋は“髙橋三兄弟”の次男。1回戦はJ-NETWORKフェザー級王者・一仁に判定勝利。準決勝は元ルンピニーランカーのコッチャサーン・ワイズディーを1R TKOで下し決勝に駒を進めた。なお、村田はこれまでに髙橋三兄弟とは5度対戦し、長男の一眞とは1勝3敗、三男の聖人には1敗している。

 1R、お互いにサウスポー。村田の右ミドルに対し、髙橋はミドル、ロー、ストレートと左の多彩な攻め。村田は右フックをヒットさせ髙橋に尻もちを付かせたがダウンカウントはない。

 2R、村田は右ミドルを当てては首相撲を仕掛けてヒザを当てる作戦へ。髙橋は回転の速いパンチを当てにいくもすぐに組まれてしまう。3Rも村田は右ミドルから組んでのヒザの流れを徹底して貫く。4R、髙橋はワンツーで突き放したいものの、変わらず村田は首相撲を仕掛けてはヒザ。5Rも同じ流れの中で終盤には接近戦でヒジの打ち合い。これで村田は左額をカットしてしまう。本戦は1-1のドローで延長戦へ。

 延長R、髙橋のパンチで村田の出血が激しくなりドクターチェックが入る。再開後も本戦と変わらず、髙橋は接近戦でパンチ勝負も、村田は右ミドルから組んでのヒザ。右ミドルも多く当て、主導権を握った村田が判定勝利。

 トーナメント優勝を果たした村田には賞金50万円が渡され引退セレモニーへ。

 マイクを握った村田は「今日をもって最後となります。キックボクシングにはやり残したことはなく悔いはありません。こういう大きな舞台で引退試合ができたのも、長い間応援してくれた皆さんのおかげです。髙橋三兄弟のおかげで強くなれました。最後に家族に御礼をさせて下さい。お父さん、お母さん、今僕は幸せです。産まれて来て良かったと思います。これからも家族を守っていける存在になっていきますのでよろしくお願いします」と感謝の意を示し、最後に10カウントゴングを聞いてリングを降りた。

▶次ページはウェルター級王座決定T決勝戦と、“髙橋三兄弟”三男・聖人vs野村怜央

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