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【KROSS×OVER】辻井和花が松本徐倫に判定勝利で新女王に、星憂雅はTKO防衛、小川悠太もTKO勝ちで王座獲得

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2023/10/25(水)UP

王座を獲得した辻井和花

KROSS×OVER実行委員会
『KROSS×OVER.23』

2023年10月22日(日)東京・新宿FACE

<第1部>
▼メインイベント 第18試合 KROSS×OVER GIRLS-KICK ATOMWEIGHT(-45kg) タイトルマッチ 3分3R
●松本 徐倫(ボスジム/現王者)
判定0-3 ※29-30×2、8-30)
〇辻井 和花(BRING IT ON/挑戦者)

 辻井は8月13日の『KROSS×OVER.22』にて相見梨夏に勝利し、勢いに乗る現役女子高生ファイターで、今後の活躍が期待されている。松本徐倫は『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の登場人物をインスパイアした名をリングネームとしており、パワフルなファイトが持ち味で現在王座に君臨している。

 1R、右ストレートから入って返しの左フックを放つ松本、一方、辻井はサウスポーからの左ミドルで距離を取りたい。身長差のある辻井に対してステップと右から入る攻め方で試合を優勢に進めているのは松本か。

 2R、ミドルでは下がらない松本に対し、辻井は前蹴りを多用。ペースを掴み始めた辻井は左ストレートで刺しに行く。それでも松本は左右のフックを中心に、手数を落とすことなく圧力をかけ続ける。

 3R、パンチに手応えを感じたか、辻井は蹴りの数を減らしてパンチの打ち合いにもっていく。松本も王者の気迫で応えるようにぶつかり合う。互いにクリーンヒットまではいかないもリーチで上回る辻井が松本の圧力を跳ね返し、若き新女王の誕生となった。


星 憂雅がTKO勝利

<第2部>
▼第18試合 ダブルメインイベント KROSS×OVER PRO KICK BANTAMWEIGHT(-53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
〇星 憂雅(IDEAL GYM/王者)
TKO 2R 1分27秒 ※右ストレート
●大久保 峻(修徳会/挑戦者)
※大久保は1R、右ストレートにてダウンあり

 7月2日『KROSS×OVER-EXTRA.4- GENスポーツパレス大会』にて星野 航大を見事なKO劇で下した大久保 峻(修徳会)がKROSS×OVER PRO-KICK BANTAMWEIGHT(-53kg)の王座挑戦権を獲得し、現王者の星 憂雅(IDEAL GYM)へと挑む。星は当階級の中でも長い手足を持ち、攻守共に隙がないオールラウンダーであり、先日もRISEに参戦し、強豪相手に勝利を挙げての凱旋、そして今回の王座防衛戦を迎える事となる。

 1R、素早い出入りで細かくパンチを当てるのは大久保。星は落ち着いてロー、ミドル、膝を返し、残り時間半分のところで追い打ちの右ストレートでダウンを奪う。その後も星が圧力をかけ続け、ラウンド終了時には大久保の顔が鼻血で染まる。

 2R、初回と同じ展開で大久保が素早い出入り、迎え撃つ星。星は大久保の飛び込みフックを冷静に対処し、一方的にパンチと蹴りを当て続ける。最後は攻撃をまとめて大久保を倒し切り、KROSS×OVER PRO KICK BANTAMWEIGHT(-53kg)現王者の実力を見せつけた。見事防衛に成功した星はマイクで、『KROSS×OVERで防衛を重ね、KROSS×OVERのチャンピオンの強さを広げて行きたい』と語った。


小川 悠太がTKO勝利

<第2部>
▼第17試合 ダブルメインイベント
第3代 KROSS×OVER PRO-KICK WELTERWEIGHT(-67.5kg) 王座決定戦 3分3R(延長1R)  
〇小川 悠太(誠真会館 所沢道場/MA日本ウェルター級王者)
TKO 2R 2分55秒 ※右フック
●倉光 改(PITBULL)
※倉光は2R、左フックにてダウンあり

 最激戦区KROSS×OVER KICKウェルター級タイトルマッチでMA日本ウェルター級王者の小川悠太と倉光 改が激突する。8月13日『KROSS×OVER.22』に行われた時期挑戦者査定マッチにてヤン・ダニエルに衝撃KO勝利した小川悠太が、TAMURAの保持するベルトへの挑戦権を獲得したが、TAMURAは頚椎ヘルニアによる負傷で、期限内に防衛戦の実施が不可能になった為、返上する事となった。そこで前戦、大谷真弘相手に復帰戦を勝利で飾った倉光改が2度目の王座決定戦に挑む。

 一方の小川も-63kg KICK王座トーナメントでベルトを目前にしながら逆転KO負けをした経験があり、今回が2度目の挑戦となる。互いに2度目の王座決定戦となり、ベルトに賭ける気持ちの強い方が勝者となるだろう。両者KO率90%超のこの戦いはジャッジに委ねる事のない試合展開となる事が必至であり、激しいベルトの奪い合いが予想される。

 1R、お互いにリング中央でジャブのように素早い蹴りを出し合いながら様子を見ている。ラウンド終盤は倉光が伸びる右ストレート、カーフキックで若干ペースを掴んだか。

 2R、様子を見ていた小川は胴回し回転蹴りで奇襲。圧力をかけ始める。倉光は小川の強打を警戒しているのか蹴りで距離をとる。瞬間的な打ち合いでは小川の力強さが見られる。

 残り30秒、距離が縮まった打ち合いから左フックでダウンを奪ったのは小川。何とか倉光が立ち上がり試合再開となるも、小川は更に右フックでダウンを追加し試合を終わらせ、ついに2回目の王座決定戦で念願の王者となった。

▶次ページは第1部、第17試合~第12試合結果

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