【ONE】元王者フォラヤンが敗れる番狂わせ、バウシュトがハイキックを効かせONE3連勝を飾る
ONE Championship
『ONE: FIRE & FURY』
2020年1月31日(金)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア・アリーナ
photos by ONE ChampionShip
▼第10試合 ライト級(-77.1kg) 5分3R
●エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
判定1-2
○ピーター・バウシュト(オランダ)
フォラヤンはフィリピンの英雄マニー・パッキャオから「フィリピン総合格闘技界のレジェンドの1人」と称されるファイター。フィリピンの名門ジム「チーム・ラカイ」で腕を磨き、2011年9月のONE第1回大会から参戦を続けている。2016年11月に青木真也にKO勝利を収め、ONEライト級世界王座を奪取。その青木には2019年3月の両国大会でリベンジを許したが、現在も虎視眈々とタイトル奪取を見据えている。
対するバウシュトはオランダを本拠地とする格闘技団体WFLのライト級世界王者。2019年5月に下石康太を破りONEデビュー戦を勝利で飾った。現在ONE2連勝中。
1R、長身のバウシュトが長い足でけん制。フォラヤンが踏み込みながら左ローを放つ。長いリーチのバウシュトのワンツーにフォラヤンが得意のバックヒジ。バウシュトが踏み込み前に出たところにフォラヤンの左サイドキックがローブローとなり一時中断となるがすぐに再開。
踏み込み切れないフォラヤンにバウシュトの右ハイキックが浅くヒットし、バウシュトが距離を詰めグラウンドに持ち込む。チョークを外したフォラヤンが上を取りサイドポジションへ。フォラヤンのギロチンから逃れたバウシュトが離れ際に再び右ハイキックを放つ。
2R、踏み込んだフォラヤンの右ローが聞いた様子を見せたが、返した右ストレートがフォラヤンにヒット。バウシュトの左ミドルに合わせた右ローでフォラヤンが転倒。フォラヤンが上を取るが、バウシュトが下から三角絞め、さらに腕十字に展開させる。あわやのシーンとなったがフォラヤンが脱出。ラウンド終盤にバウシュトがスイープし上からパウンドを落とす。
3R、バウシュトの右ハイキックがフォラヤンのテンプルにヒット。足元がおぼつかないフォラヤンへスタンドのままギロチンを仕掛けるが、辛くもフォラヤンが脱出しピンチをしのぐ。バウシュトが放つ右ストレート、左ハイキックをガードするフォラヤンだが、疲れも見え前には出られない。しかしバウシュトの左ミドルをつかむと転ばせ、フォラヤンが上からパンチを落とす。立ち上がったバウシュトがフォラヤンを追い込み、右ハイキックを放ったところで試合終了のゴング。
ジャッジの支持1人目がバウシュト、2人目がフォラヤン。勝敗を委ねられた3人目は青コーナーのバウシュトを支持。ハイキックを効かせ攻勢を見せたバウシュトが、ホームの元世界王者・フォラヤンを下し、ONE3連勝を飾った。
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