【ONE】伝説的キックボクサー・パー100勝ならず、元MMA王者フォラヤンの猛攻に一矢報いるも敗北
ONE Championship
『ONE: ONE X』【第3部】
2022年3月26日(土・日本時間)シンガポール・インドアスタジアム
▼第2試合 ライト級 ムエタイ
◯エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
判定3−0
●ジョン・ウェイン・パー(オーストラリア)
レジェンドキックボクサーのジョン・ウェイン・パーが、引退試合に臨む。現在45歳のジョンはキャリア100戦を超えるオーストラリア伝説のキックボクサー。これまでISKAムエタイ世界ミドル級王座など数々の世界タイトルを獲得。K-1 WORLD MAX OCEANIA 2002で準優勝にも輝いた。
だが現在は、19年のRIZINで元RISE王者ダニロ・ザノリニに判定負けするなど3連敗中。事前インタビューでは「100勝を取って引退したい」と最後の試合をハイライトをで飾りたいと語っている。
相手は、元ONEライト級世界王者のフォラヤン。ムエタイルールに挑戦する。フォラヤンは現役ながらフィリピンMMAレジェンド。数々の名勝負を繰り返してきたが、ここ最近は失速気味だ。昨年4月には青木真也戦で一本負けするなど、現在4連敗に苦しんでいる。今回はレジェンドの引退試合を引き受けた。
大歓声の中試合がスタート。1R、じりじりとプレッシャーを与えながらワンツー、ローで攻めるパーだが、フォラヤンはカウンターの左フックをヒットさせる。一瞬止まるパー。
フォラヤンはさらにサイドキックやバックスピンなど大技を放ち、フックもヒットさせるが、パーはワンツーローの前進をやめない。
2R、右ローでプレッシャーのパーに、フォラヤンはバックスピンや飛び込むようなフックをヒットさせ、さらには怒涛のフック連打でパーをケージに追い込むと、パーはしゃがみ込むようにダウン。立ち上がったパーに、フックやスピン・キック、カーフと、嵐のようなフォラヤンの猛攻が続く。
しかしひるまず進むパーは、右の打ちおろしをヒットさせる。一瞬効いたかのようなフォラヤンだが、下がりながらの攻撃を止めない。
3R、愚直なまでに前へ出て、ワンツー、右ローを狙い続けるパー。フォラヤンは仕留めにきたか、ほぼパンチのみで応戦。ついには互いにパンチのみの打ち合いに客席は大盛り上がりだ。
そして中盤、ついにパーがジャブをヒットさせる。ぐらつきケージへ追い込まれたフォラヤンに、パーが飛び左ヒザ蹴りをクリーンヒット!グラつきケージにもたれかかるフォラヤン。パーはケージに追い込み滅多打ちだ。
逆転なるかと思われたが、なんとか逃れたフォラヤンが左フックを放つと、今度はパーがグラつく。
しかし両者とも倒れることなく、打ち合いのままゴングを迎えた。
2人は判定前からケージの上に駆け上がり座って抱き合う。判定は3−0でフォラヤン。パーの勝利での引退はならなかったが、パーの諦めない姿勢に観客は大声援で応えた。
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