【ONE】”絶対王者”アンジェラ・リー、変幻自在の寝技地獄でスタンプに逆転一本勝ち

ONE Championship
『ONE: ONE X』【第3部】
2022年3月26日（土・日本時間）シンガポール・インドアスタジアム

▼メインイベント　MMAアトム級 世界タイトルマッチ（5分5R）
◯アンジェラ・リー（シンガポール）
一本 2R4分50秒　※リアネイキドチョーク
●スタンプ・フェアテックス（タイ）
※アンジェラが王座防衛に成功

　ONE世界女子アトム級王者のリーに、昨年の女子アトム級ワールドGP優勝者・スタンプが挑戦する。

　アトム級絶対女王のリーは、出産・育児を経て2年半年ぶりにリングに立つ。リーは16年にV.V Meiに判定勝利し王座を獲得、以後4度の防衛を達成してきた。前戦は19年、階級上のストロー級王者ストロー級ション・ジンナンに一本勝ちしている。

　対するスタンプは立ち技でも活躍し、試合入場時のダンスが印象的な“アジアのツヨカワ”ファイター。ONEでキックとムエタイの2冠を達成し、MMAでの3冠達成を目指してアトム級GPに参戦すると、得意の打撃を生かして勝ち上がり、決勝では腕十字一本勝ちで優勝した。

　1R、アンジェラがいきなり突っ込み、ワンツー連打で右ストレートをヒットさせる。組みに行くアンジェラだが、スタンプがヒジ打ちで脱出。

　またもアンジェラが組みに行くも、スタンプが首相撲で崩してはテンカオ。くの字になるアンジェラ。さらにスタンプの左ボディがまともに入ると、アンジェラは明らかに効いて下がる。スタンプはケージに追い詰め、滅多打ち。

　アンジェラは必死に片足を取りに行き、上を取る。アンジェラはさらにバックを取り後ろ三角を取るも、スタンプはしのぐ。
　ゴングが鳴ると、スタンプはしかめつらで一瞬踊ってみせる。

　2R、組んだアンジェラが左足をかけテイクダウン。サイドからヒザ蹴りを見舞ったアンジェラは、バックを取り三角絞めへ。さらに腕十字も狙うがスタンプは回転し逃れる。

　しかしバックを取ったアンジェラは、左腕で頭を抱え、右足をかけツイスターで締め上げる。極まるかと思いきや、しのいだスタンプは逆に下から腕十字へ。アンジェラは潰してバックへ回ると後ろ三角。さらにパウンドからのリアネイキッドチョークで、スタンプはついにタップした。

　5度目の防衛を達成したアンジェラは、娘を抱きかかえてリングインタビューに答える。「ママとしてチャンピオンになる、その夢が叶いました。ありがとう」と娘に呼びかける。さらに「相手のパンチもクリーンヒットしたが、チームのおかげでここまでやってくる事が出来た、そして皆、ありがとう」と感謝を述べた。

 

※この大会の全試合結果はこちら

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