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【ボクシング】井上拓真のアッパーが光る、判定勝利で2冠統一

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2022/06/07(火)UP

アッパーで試合をリードした井上拓真

 6月7日(火)さいたまスーパーアリーナにて開催される井上尚哉vsノニト・ドネアのアンダーカードで”尚弥弟”WBOアジアパシフィック スーパーバンタム級王者の井上拓真と日本同級王者・古橋岳也(34=川崎新田)との王座統一戦が行われた。
 拓真は兄の前座で今度こそ勝ちたいところ。ベテラン王者・古橋との好試合が期待されたが、前日計量で古橋は何と600gオーバー。約1時間15分後に2度目の計量に挑みリミットの55.3kgでパスしてこの試合に不安を残したが果たして…。

右ストレートで相手をぐらつかせた井上

 両者オーソドックス・スタイルで1ラウンドから前に出てプレッシャーをかける古橋に対し、下がりながらも相手の打ち終わりにカウンターを合わせる拓真。2ラウンドも拓真は前に出る古橋に左ジャブ、左フックを当てていく。古橋が相手をロープに詰める場面もあるが、終盤に拓真はアッパーをトリプルでヒットさせ畳み掛けていく。

 3ラウンドも距離を詰める古橋。接近戦を仕掛ける古橋に、拓真は右アッパーをダブル、トリプルと当て、左ボディーをまとめて試合の主導権を握っていった。4ラウンド、拓真は左ジャブで自分の距離を確保し、右ストレートをカウンター。古橋も何とか拓真の左ジャブを掻いくぐり、左右のボディーで反撃していくが、拓真にダメージは見られない。

古橋が拓真を攻める

 5ラウンド、タフな古橋は構わず前に出て左右連打を仕掛けていくが、拓真は右アッパー、左フック。このラウンド終了時の公開スコアでジャッジは三者とも50対45、拓真がフルマークだ。6ラウンドも展開は変わらず、7ラウンドに入っても古橋の接近してからの手数は止まらないが、拓真は相手のパンチをよく見て流しながら左フック、右アッパーと有効打を放っていった。

 8ラウンド後半には接近戦で古橋の猛攻を拓真は体を柔らかく使ってダッキングで受け流しクリーンヒットを許さない。拓真のテクニカルなディフェンスに満員の場内からため息が漏れた。9ラウンド、序盤に拓真はワンツーを強打。接近戦では左アッパーを2連打、3連打と決めるが、古橋は怯まず手数を繰り出し、右ボディーをヒットさせる。

 10ラウンド、古橋は左目の上をカット。これはヒッティングによるものだ。11ラウンド、古橋の連打を受ける拓真だが、スピードとディフェンス力は衰えない。最終ラウンド、逆転を狙う古橋はパンチにさらに力を込めるが、拓真は相手のパンチを冷静に見極めて当てさせない。常に前に出て気持ちの強さを見せる古橋だが、拓真はパンチ、スピード、クリンチも含めたディフェンスなど総合力で上回り試合終了。ジャッジは119―109、120―108が2者の3-0の判定で拓真が2冠統一王者になった。

 勝者・拓真は「古橋さんの根性が凄くて思うようにいかなかったが、1階級上の相手と戦えたことで自信になった。世界戦が決まったら一発で獲りたい」と語った。

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