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【UFC】ライトヘビー級王座決定戦はまさかのドロー!ブラホビッチとアンカラエフが激闘も

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2022/12/11(日)UP

ブラホビッチ(左)とアンカラエフ(右)が激闘もドロー©️ufc

WME-IMG
『UFC 282』
2022年12月11日(日・日本時間)
アメリカ・ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
▼ライトヘビー級王座決定戦
△ヤン・ブラホビッチ(ポーランド)
ドロー判定1-1 ※48-47、46-48、47-47
△マゴメド・アンカラエフ(ロシア)

 ブラホビッチは20年9月のライトヘビー級王座決定戦で、ドミニク・レイエスをTKOで下し、王座戴冠。昨年3月の初防衛戦で2階級制覇を狙う20戦無敗のミドル級王者イスラエル・アデサニヤと対戦し3-0の判定で快勝したが、同10月にグローバー・テイシェイラに一本負けし、防衛に失敗。今年5月にはアレクサンダル・ラキッチに勝利し再起を果たした。

 対するアンカラエフは元UFCライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフなどMMAの強豪を多数輩出するダゲスタン共和国出身。グレコローマンレスリングをベースとしながらKOできる打撃も持ち合わせ、UFCではデビュー戦でキャリア初黒星を喫したものの以降は9連勝。前戦ではベテランのアンソニー・スミスの脚をローキックでへし折りTKO勝利している。

 本来は王者であったイリー・プロハースカが、グローバー・テイシェイラとのリマッチでタイトルを争うはずだったが、プロハースカが肩の負傷により長期欠場となり王座を返上。代役としてアンカラエフが参戦することとなったが、テイシェイラが準備期間の短さを理由にオファーを断ったため、ブラホビッチと空位の王座を懸けて対戦することとなった。

 1R、互いに距離を保ち、慎重な試合運び。伸びのあるストレートはアンカラエフ、ブラホビッチは潜るように入り込んでオーバーハンドを振る。

 2R、徐々に二人の距離が詰まってくる中、ブラホビッチのインローにアンカラエフの右脚が流れる。そしてもう一度ブラホビッチのインローが当たると明らかにこれが効き、アンカラエフは転倒しそうになる。

 3R、ブラホビッチがアンカラエフの左足にカーフキック。これも効き、左右両方の脚へローを効かされたアンカラエフはタックルに行くがなかなかテイクダウンは奪えず。それでも組むしかないアンカラエフは、終了間際にシングルレッグでテイクダウンに成功する。

 4R、アンカラエフがタックルからテイクダウン。そして逃げるブラホビッチのバックに回り、チョークを狙いつつ細かいパウンドを入れていく。向き直ったブラホビッチだがアンカラエフはガッチリとトップキープしてパウンドを落とす。

 最終5R、アンカラエフがすぐにテイクダウン。下からクローズドガードを組むブラホビッチにアンカラエフはトップからパウンド。ケージに背を預けて立とうとするブラホビッチだがアンカラエフはブラホビッチの手首をコントロールして立たせない。ハーフガードでブラホビッチを固めてパウンド、ヒジを落とすアンカラエフ。最後までトップから攻め続けて試合を終えた。

 判定はブラホビッチ、アンカラエフ支持が一人ずつ、そして最後の一人は、ドロー。前半はブラホビッチ、後半はアンカラエフが優位の難しい試合はまさかの引き分けとなり、王座は空位のままとなった。

 試合後のインタビューでブラホビッチは「自分は負けたと思っていた。少なくとも勝者ではないと思っていたが、今は言葉が出ない」と真摯なコメント。

 一方アンカラエフは、「何と言っていいか分からない。なぜベルトをもらえないのか。ジャッジを選ぶことはできないし、ジャッジの結論もなんとも言えないが、ベルトは私のものだと思う」と混乱した心境を語ると、ブラホビッチがマイクを取り、「彼がベルトを獲るべきだと思う」と言いオクタゴンを後にした。

▶︎次ページは【フォト】ブラホビッチとアンカラエフの激闘シーン

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