【UFC】シェフチェンコがまさかの王座陥落! グラッソが劇的一本勝ちで新女王に
『UFC 285』
3月4日(日本時間5日)米国ネバダ州ラスベガス
▼UFC 女子フライ級タイトルマッチ
●ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギスタン)
一本 4R4分34秒 ※リアネイキッド・チョーク
〇アレクサ・グラッソ(メキシコ)
※グラッソが新王者に、シェフチェンコは8度目の防衛に失敗
シェフチェンコはUFC女子部門でPFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキング1位にして、5年間無敗、9連勝中の“美しき絶対女王”。ムエタイとキックをベースにするストライカーで、18年12月にUFC女子フライ級王者に。これまで7度の防衛に成功しているが、昨年6月のタイラ・サントス戦は相手のグラウンド技術に苦しみ、スプリットの判定勝利だった。
対するグラッソはUFC参戦前の15年2月に『INVICTA』でDEEP JEWELSストロー級王者・魅津希に判定勝利した事のある実力者。20年にストロー級からフライ級に階級変更してから現在4連勝中だ。前戦となる昨年10月は、同級6位で元パンクラス王者のビビアーニ・アラウージョと打撃戦を制し判定勝利した。
1R、どっしりと構えるシェフチェンコに、グラッソは細かいステップを踏んでパンチのタイミングを窺う。カウンター狙いのシェフチェンコに、グラッソはなかなか思い切り踏み込めない。しかし後半にグラッソのワンツーフックがヒットする場面が。
2R、ワンツーで入ってくるグラッソにシェフチェンコはタックルを合わせてテイクダウン。グラッソは距離を取って立とうとするがシェフチェンコはその動きに合わせてパスガード。サイドでしっかり抑え込むが、グラッソは暴れて反転し、何とか脱出に成功する。スタンドとなるがまたもシェフチェンコがテイクダウンを奪う。
3R、ジャブを突くシェフチェンコ、ワンツーで前へ出るグラッソをタックルでテイクダウンする。クローズドガードを組んでサブミッションを狙うグラッソだがシェフチェンコはしっかり防ぐ。展開が無くブレイクとなるがシェフチェンコはまたすぐにテイクダウン。バックに回りチョークを狙うと、グラッソも脱出して逆にギロチンを狙う。
4Rもジャブを突きつつタックルを狙うシェフチェンコだが、グラッソは徐々に対応してきたか、タックルを切ると、逆にタックルを仕掛ける。すると後半、シェフチェンコのバックスピンキックに合わせてグラッソがバックを奪取。そのままチョークで絞め上げるとシェフチェンコがタップ! 劇的な一本勝利でグラッソが絶対女王からベルトを奪い取った。
試合後、新チャンピオンとしてマイクを向けられたグラッソは「もう1回(チャンピオンと)言ってください。夢みたいです。長くこの瞬間を夢見てきました。みなさん本当にありがとう』と喜びを語ると、フィニッシュに繋がった一連の動きについては「(スピニングキックに合わせてバックを取る)この動き、トレーニングで毎日やっていたんです。なぜなら彼女がスピニングキックが得意なことはわかっていたからです」と狙っていたことを明かした。
一方、2017年9月のアマンダ・ヌネス戦以来、6年ぶりの敗戦となったシェフチェンコは「これがMMAです。何が起こるが分からない。そしてオールラウンドでの強さが必要です。一つのミスが全てを変えてしまう。それが分かる試合となりました。もしスピニングキックが決まっていれば違った結果になっていたと思う」と語り、今後については「フライ級は混戦になってくると思う。しっかりとカムバックしたいと思う。すぐにダイレクトリマッチがしたいです」とリベンジへの意欲を語った。
▶︎次ページは【動画】絶対女王のシェフチェンコがタップした衝撃の瞬間!
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