46歳パッキャオ、大健闘のドロー!王座は奪えずも「まだ戦う」スピード連打でバリオスを圧倒の場面も
7月20日(日本時間)、米・ラスベガスで行われたプロボクシング[WBC世界ウェルター級タイトルマッチ]で、マニー・パッキャオ(46=フィリピン)が王者マリオ・バリオス(30=米国)に挑戦。判定0-1(113-115、114-114×2)のドローで“大健闘”を見せた。引き分けのため王座移動はなし。
パッキャオは、何度もスピードあるステップ&連打を出し観客を沸かせた。
【フォト&動画】46歳パッキャオ、スピード連打で王者を圧倒!
パッキャオは言わずと知れた、ボクシング史上2人目となるメジャー世界タイトル6階級制覇のフィリピン国民的英雄。公式戦は2021年8月のWBA世界ウェルター級タイトル戦以来、約4年ぶりだった。
パッキャオがプロデビューしたのは1995年。その年にバリオスが生まれた。バリオスは0歳時、姉が実父により射殺。以後母子家庭でもう一人の姉と母と、肩を寄せ合うように暮らし、6歳からボクシングを習った。 互いに極貧の中育った、親子ほどの年齢差のある2人が戦う。
試合は、サウスポーのパッキャオが序盤から飛び込みざまの左をヒットさせ、「マニー!」コールが巻き起こる。2Rではバリオスがスリップしただけでも、大歓声が沸いた。
中盤にはバリオスの速いジャブが当たり始めるが、パッキャオも鋭い左を返す。3Rには、ステップからの連打で観客を沸かせた。
バリオスは距離を取りつつジャブとボディを主体に組み立てるが、5~6Rではパッキャオが鋭い踏み込みからの連打で見せ場を作る。バリオスは堅いガードからジャブを単発で返すも、慎重すぎる印象だ。
8R、パッキャオは飛び込むような連打を連発し、左ストレートを何度もヒット。9Rも上下に打ち分けて攻め、完全にパッキャオのペースに。
ラウンド間、バリオス陣営は「ノー・リスペクト!」と檄を飛ばし、遠慮せず攻めるよう指示。
11Rにはパッキャオのステップが冴え、ワンツーを的確に決める。最終12Rはバリオスが手数を増やすが、パッキャオもガードからしっかり返していく。ラストは観客総立ちのスタンディングオベーションで幕を閉じた。
判定は0-1のドロー。王者優勢との下馬評を覆し、46歳のレジェンドが健在ぶりを世界に示した。
試合後、パッキャオは「今回はしっかりシェイプした。4年前よりも経験値が上がり、良い試合ができた。前回よりアグレッシブに戦えた」と語り、今後の現役続行についても「そうだね」と即答。「今回は2か月間トレーニングした。次は3か月、しっかり準備してまた戦う。勝ってレガシーを残すためにも、まだ終わらない」と意欲を見せた。
一方、王者バリオスは「全てを出し尽くしたつもりだ。彼は本当に立派だった。タイミングもズレていなかった」と、46歳の英雄を称賛した。
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