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【RIZIN】把瑠都のMMAでの可能性「スーパーヘビー級で世界一を狙える」

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2015/10/22(木)UP

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MMA転向を発表した把瑠都。デビュー戦は大みそかが濃厚だ

 12月29日(火)・31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される新格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015』の記者会見が10月22日(木)都内にて行われ、元大相撲・大関の把瑠都(ばると)の参戦が発表された。

 把瑠都(本名ホーヴェルソン・カイド)がMMA(総合格闘技)転向を決意したのは、リトアニアのMMA団体『KOK』のドナタス代表からのラブコールだった。

「大相撲では良い思いも悪い思いもしました。怪我もありました。怪我の具合が良くなった時に、ドナタスさんから(MMAを)やってもらえないかという声がありまして。私は柔道をやって相撲をやってきて、こんな身体をしているから“次は何ですか?”と仲間からも聞かれました。そんな時にドナタスさんから総合格闘技をやってくださいと言われました。私は子供の頃から格闘技をやっています。世界一の格闘家を目指していきます」

 ドナタス代表には1年前にラブコールを送られ、把瑠都もMMAに転向するつもりで1年間練習を積んでいた。今回の参戦決定はドナタス代表からの推薦があったからだ。榊原信行・RIZIN実行委員長によれば、RIZINの開催が決まってからMMA転向を勧めたのではなく、元々デビューに向けて準備をしているところにRIZINの開催が決まり、タイミングが合ったのだという。

「1カ月前にこんな大きなチャンスが来ました。ここでやらなければいつやるの? と思いました」とRIZIN出場を決意した。

 元K-1王者ピーター・アーツや元PRIDEファイターの小路晃と親しく、この1年間は彼らとトレーニングを積んできた。今回の正式参戦発表を受け、一度母国エストニア共和国へ帰って本格的なトレーニングを行い、日本へ戻ってきて最終調整を行うという。

 左膝の故障の悪化で大相撲からは引退したが、「引退してからも身体はずっと動かしています。ずっと動かしているので調子はいい。膝の怪我は筋肉をつけないと痛みが出るから、下半身強化に力を入れています」と言い、対戦相手について聞かれると「相手は1人でも2人でも3人でもいいから、これから倒し方を考えます。力があれば何でも出来ます!」と興奮したのか声を荒げた。

 榊原委員長は「ヘビー級を越える120kg超級のスーパーヘビー級がどこまで成立するか分かりませんが、その階級では世界一を狙える。それくらいのポテンシャルがあります。柔道は19歳までやっていたそうで、投げ技が得意。特に内股が得意だったと言っていました。とにかく怪力の持ち主ですから、打撃を学んだらとんでもない(ことになる)。あとはスタミナと寝技の対応力です」と、スーパーヘビー級のエースになれると太鼓判。

 高田延彦RIZIN統括本部長は、「彼はエピソードに事欠かない。高校生の時に狩りで仕留めた200kgのイノシシを担いで山から下りてきたとか、遊びで軽トラックを持ち上げていたとか。握力は現状で93kg。把瑠都が元いた業界では怪力ぞろいの中でも怪力で一目おかれていた」とエピソードを披露し、「未来のMMAを背負って立つ逸材。デカくて強くて(強すぎて)憎たらしい、でんと構えた世界で一番のファイターになって欲しい」とエールを送った。

 なお、榊原委員長は「ここから年末へ向けて話題のカード、出場選手を発表していきたい。来週からどんどん発表していきます」と予告した。

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