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【柔道】七戸龍、王者・原沢に「一本で勝って五輪へ」

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2016/04/28(木)UP

七戸(左)は王者・原沢(右)に一本勝ち宣言

 4月29日(金)東京・日本武道館で開催される『平成28年全日本柔道選手権大会』の記者会見が、28日(木)東京・講道館にて行われた。

 会見に出席した昨年の準優勝者・七戸龍(九州電力)は、「相手が誰であろうと一本を取る柔道をしたいし、それが自分の柔道」と抱負を述べた。トーナメントでは初戦から一本勝ちを続けることで、決勝までスタミナを温存したいとの考えもある。

 七戸と決勝で対戦が予想されるのが、最大のライバルであり、現在七戸が4連敗を喫している昨年の優勝者・原沢久喜(日本中央競馬会)だ。七戸は「(原沢には)過去に全敗をしているという経緯はあるが、オリンピックに出ることを考えると一本勝ちしないといけないので、投げて勝ちたい」と一本勝ちを宣言した。

 この無差別級の大会は全国の予選を勝ち上がってきた180~190センチ超、100kgクラスがゴロゴロいる格闘技ヘビー級も凌駕するトーナメント。昨年この大会で七戸は5戦中3試合で一本勝ちと好調だったが、決勝では原沢から試合後半に小外刈りで有効を取られ敗れている。五輪出場を目指す七戸だが、オリンピックの選考基準であるここ2年間の国際戦の実績でいけば、原沢は7回優勝、七戸は3回優勝とライバルの原沢には差をつけられている。

 しかし原沢は国際大会の最高峰といわれる世界柔道選手権で実績が無い。七戸は、世界柔道選手権では昨年、一昨年と2年連続で準優勝している。

 七戸は全試合一本勝ちで悲願の優勝を果たし、五輪への出場を叶えることができるだろうか。注目の大会が明日開幕する。

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