【新極真会】今年は海外勢が脅威、秒殺KOで全日本優勝のキンザースキーに勝てる日本人は誰!?緑代表が挙げた海外四強!
2025年10月の新極真会主催『第57回全日本空手道選手権大会』では、“カザフの巨人”アンジェイ・キンザースキー(カザフスタン)が、決勝で豪快な“顔面ヒザ蹴り”でKOし一本勝ち。圧倒的な強さで、初の海外選手による優勝となった。この”怪物”に勝てる日本人選手はいるのか。緑健児代表に聞いた。
キンザースキーは今年7月19日(日)に予定されている『第2回 空手Champion of Champions(KCC)』(東京・国立代々木競技場 第二体育館)へ出場予定だ。この“怪物”に勝てる日本人選手はいるのか。
緑健児代表に聞くと、まず前回王者である岡田侑己(和歌山支部)の名前を挙げ、キーワードは「下段蹴り」だと言う。
■キンザースキーに勝つなら岡田侑己、鍵は「下段」!
緑代表がまず名前を挙げたのは、前回王者の岡田だ。
岡田は今回の全日本では4位となっているが、緑代表は「1週間前にヘルニアになった影響で動きが悪かった」としつつ、「万全な体調なら、ディフェンディングチャンピオンとして意地を見せられるはず」と期待を寄せる。
勝つための鍵として語ったのが“下段”だ。「下段をしっかりと効かせて、相手の意識を下げる。すると彼(岡田)の得意な、回転胴回し蹴りや上段回し蹴りが生きる。更に彼(岡田)は、横の動きも上手。(キンザースキーの)動きを翻弄して勝ってほしい」と続けた。
また岡田は「一発の技を持っている」と評価し、「お互いに武器を持っているし、見どころのある、もう“これぞ空手”っていう戦いになると思う」と言う。
彼らがKCCで当たれば、「来年のベストバウトになる可能性を秘めている」とし、「この試合が、2027年の世界大会にも通ずるような戦い方になるだろうね」と展望を語った。
■身長190cm、後藤優太も「非常に面白い戦いになる」
もうひとりの可能性として挙げたのが、昨年のWFKO重量級で優勝し、身長190cmとキンザースキーにもひけを取らない後藤優太(空手道MAC)だ。
緑代表は「もし(KCC)に選ばれた場合、キンザースキーと戦ったら非常に面白い戦いになる。“これぞ重量級”っていう戦いになる」。日本対海外の構図の中で「一番話題性のある戦いになるんじゃないか」とした。
■キンザースキー級に強い海外勢 「海外では四強」
強豪外国勢は、キンザースキーだけではない。KCCで、キンザースキーに並びうる脅威として挙げたのは、まず、第1回WFKO世界大会 重量級 3位のパウリウス・ジマンタス(リトアニア)だと言う。
ジマンタスについては「世界大会みたいに“長期の試合”だと、力をフルに発揮しきれない面がある」としながらも、「1試合、2試合、3試合みたいなフォーマットだと、ヨーロッパ大会でもいつも一本勝ちしている強さがある。KCCにおいては“爆発的”」と評価する。
さらに、第7回全世界ウエイト制大会 重量級 優勝のエヴェンタス・グザウスカス(リトアニア)の名も挙げ「エヴェンタスが出ていない大会ではジマンタスが優勝している。ただ、エヴェンタスと競り合うと、最終的にはエヴェンタスが勝ち切る」と、トップ勢の序列にも触れた。
また「(第1回WFKO世界大会 中量級 優勝)アントン・ジマレフ(カザフスタン)も強い」という。昨年のWFKO世界大会決勝では塚本慶次郎からボディで技あり(ダウン)を奪い優勝している。
「海外ではこのあたりが四強だと思うね」とまとめた。
■決勝での反省点 上段ヒザと接近戦、そして“下段”
決勝で話題となった“顔面ヒザ”一本勝ち。緑代表は「海外勢が日本人選手に対して、上段ヒザや接近戦の蹴りが“有効”だと感じてきていると思う」と警戒感を示す。
具体例として挙げたのが渡辺兄弟だ。弟・和志(世田谷・杉並支部)がキンザンスキーに決勝で敗れ、兄の優作(世田谷・杉並支部)は準決勝、キンザンスキーに本戦で敗れている。
緑代表は「体はちっちゃいけど、2人ともパンチ力がある」。ただし今回の戦い方については「接近しすぎた。ああいう戦略だと、キンザースキー有利になってしまう」と振り返った。
更に「接近戦だと、相手に強い突き蹴りが出せない」とし、勝つには「遠い間合いから飛び込んで、突いて蹴って、また離れる、いわゆるヒット&アウェイもやっていかないと」と助言する。
キンザースキーは「離れても上段があるし、接近戦もある」。ゆえに「離れて戦う時も上段を警戒し、接近した時も上段ヒザを警戒しなきゃいけない」とし、結論として「長い足をしっかりと、下段を効かせていくのが大事だね」と、改めて“下段と間合い”を繰り返した。
■キンザースキーの強さ 「フィリオ以上の怪物に…」
一部では「キンザースキーは日本人には強いけど、外国人には弱いんじゃないか」という声もある。
だが緑代表は「キンザースキーは成長している」とそのレベルではない言う。
全日本の1週間前には、カザフスタンでチャンピオンになり、全日本の1週間後には「ジョージアでヨーロッパのチャンピオンに勝って、さらにチャンピオンになった」と、“伸び方”そのものが脅威だとする。
「まだ20歳。これからもどんどん成長する。怖い存在だよ」。そして「かつてフランシスコ・フィリオが人気を博していた。あれ以上の強さを身につける怪物になってくる」と言い切った。
KCCでは、キンザースキーを筆頭とした”海外四強”が暴れるのか。それとも岡田の“一発”、あるいは重量級の後藤が日本勢の意地を見せるのか。鍵は、緑代表が繰り返した“下段と間合い”になりそうだ。
▶次のページは【動画】“カザフの巨人”、飛びヒザKOの瞬間!
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