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"ブッカーK"としてPRIDEやK-1に多くの外国人強豪選手たちをブッキング、 ヴァンダレイ・シウバを始めとして未知の強豪たちを発掘してきた川崎浩市が、独自の視点で格闘技界・選手たちの裏話を綴っていくコラム。

【連載】ブッカーKの格闘技の裏側 第13回 2014年大みそかもやっぱり青木真也

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【この試合について書いています】INOKI BOM-BA-YE2014の試合レポート

■青木vs山本戦の種は昨年から蒔かれていた

 民放とタッグを組んだ大みそかの格闘技大戦争は終わったが、それでも大みそかの格闘技イベントの火を灯し続けた2014年大みそか。両国国技館にて開催されたIGFの『INOKI BOM-BA-YE 2014』で行われた、青木真也vs山本勇気戦を中心に書きたいと思う。

 まずIGFは基本的にアントニオ猪木氏が主宰しているプロレス団体である。プロレスという概念には色々なものが含まれるとの事だったのだが、2014年の『INOKI GENOME FIGHT』はIGF(MMA)ルールをメインにした大会、『GENOME』はGENOME(プロレス)ルールをメインにした大会とし、『INOKI BOM-BA-YE』は両大会のオールスター大会という構造になった。

 この場に出場する選手たちは純格闘技だけをやるだけでは済まされない訳だ。同日さいたまスーパーアリーナで開催された『DEEP DREAM IMPACT 2014 ~大晦日special~』は純格闘技の大会。日本の格闘技イベントに出場するには実力だけでは出られなかったり、実力や実績が伴わなくても政治的な繋がりでイベント出場が可能になったりする。

 IGF大会のメインスポンサーは以前K-1のメインスポンサーをしていたフィールズであり、青木選手の日本でのマネージメント会社はフィールズ関連の会社である。そういう経緯で2013年大みそかの『INOKI BOM-BA-YE 2013』への青木選手の出場が決まったのかどうかは分からないが、状況と条件は整えることが出来たのではないだろうか。

 当然対戦相手が必要になり、そこでチャンスを得たのが『GRACHAN』等で試合をしていた桜井“マッハ”速人の弟子TOSHIだった。GRACHAN代表はこの時から山本勇気の青木戦実現を考えており、種はこの時点で蒔かれていたのだ。

 まず山本に実力と実績を積ませてきっかけを作るため、北岡悟に勝利していたラマザン・エセンバエフとの試合を4月のIGFで実現させた。試合はドロー判定だったが、山本はマイクアピールで青木に挑戦表明。青木は「どっちもしょっぱい」と突き放した。

 しかし、大みそかに向けてサイは投げられた。8月のIGF大会ではラマザンとの決着戦に敗れたものの、青木戦には拘りを持ち続けたGRACHANと山本。11月中旬に大みそか参戦が発表された時にも青木戦をアピールし、11月下旬には青木vs山本が発表されるに至った。 ・・・

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ブッカーKの格闘技の裏側 第13回 内容
■青木vs山本戦の種は昨年から蒔かれていた
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■青木はなぜあのような言動・行動をしたのか

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