2006年 ピーター・アーツ
「K-1 WORLD GP2006 IN TOKYO決勝戦」
2006年12月2日(土)東京ドーム
▼第10試合 FieLDS K-1 WORLD GP2006 決勝戦 K-1ルール 3分3R延長2R
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
判定3-0 ※30-27、30-27、20-28
●ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
※シュルトがK-1WORLDGP2006王者に
かつての“無敵チャンピオン”と現在の“史上最強チャンピオン”が激突するという、誰もが予想できなかったであろう決勝戦。
先に3タイムス・チャンピオンで完全復活を遂げたアーツが入場、続いてアーツ、ホースト、レミーに続いての二連覇を狙うシュルトが空手衣を着てリングイン。声援は奇跡の復活を果たしたアーツに集中している。
1R、先制攻撃を仕掛けたのはアーツ!ワンツーを放って一気に攻める。必殺の右ローキック、左インロー、そしてもう一度右ローキック!
ジャブを出すシュルトに右ローを合わせるアーツ、シュルトが足を気にしはじめる。ジャブで前に出るシュルトへ右ローを合わせるアーツ! シュルトは左ヒザ、ボディから顔面ヒザを狙う。
アーツをコーナーへ詰めるシュルト、左右フックとヒザ蹴りだ。アーツはそれでも右ローを蹴り続ける。追い詰められたアーツの猛反撃、右ストレート、ジャブ、右ロー。 アーツの左ミドルが炸裂したところでゴング。コーナーへ戻るアーツにバンナが何か叫び、アーツはそれを聞いてニッコリ笑う。
2R、シュルトが左前蹴りからパンチの連打、ヒザ蹴りでコーナーへ。アーツは右ローを蹴って脱出するも、すぐに追い詰められる。ワンツースリーで前に出るアーツ、場内がドッと沸く。アーツのワンツー、シュルトがジャブを返し、左前蹴りでロープに飛ばして左ヒザ蹴り二発! ついにアーツがダウン!
それでもパンチで前に出るアーツにアーツコールが空き起こる。シュルトは左ハイ、アーツがパンチで前へ! シュルト後退! ストレートパンチを出しながら前に出て、右ローを蹴るアーツ。左右のストレートがクリーンヒットしてシュルトがロープを背負う! アーツ決死の反撃に場内は大歓声!
3R、パンチで前に出るアーツの頭部へシュルトがヒザ蹴り。東京ドームに集まった54,800人の「アーツコール」が起こる。シュルトはジャブと前蹴り。再びワンツーで前に出るアーツにシュルトが下がる。アーツのストレート四連打!
シュルトが前蹴りとジャブで前に出る。それでも挑みかかるアーツに場内は大歓声! シュルトはアーツのローにパンチを合わせて前に出て、拍子木が鳴るとパンチでラッシュ。アーツコールの中、ゴングが鳴った。
判定は3-0でシュルト! アーツの気迫も一歩及ばなかった。シュルトが二連覇を達成し、今年のK-1は幕を閉じた。
▼第8試合 FieLDS K-1 WORLD GP2006 準決勝 K-1ルール 3分3R延長1R
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
TKO 2R1分2秒 ※レフェリーストップ
●グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)
セロがマジックを披露した後、角田ルールディレクターがリング上へ。
「皆様にご説明があります。第4試合、度重なるアクシデントにも関わらず準決勝に進出したレミー・ボンヤスキー選手ですが、控え室で嘔吐を繰り返し、ドクターがチェックした結果、試合を続行するのは不可能としてドクターストップが掛かりました。
レミーに代わりまして本来なら敗れたレコ選手が準決勝に進出する権利がありますが、レコ選手も左足に大きなダメージを負いましてこれもドクターストップがかかりました。ルールにより第一リザーブマッチに勝利したピーター・アーツ選手が準決勝に進出します!」場内はドッと沸いた。
1R、ローキックの応酬から試合がスタート。グラウベのローにアーツが右ストレートを合わせ、グラウベがアーツの右に左ハイキックを合わせる。
この左ハイがテンプル近くに入り、一瞬アーツがグラつく。ローキックの応酬とフックの応酬、グラウベは右に左にと構えを変えて、ハイキックを狙っていく。
アーツがレバーからヒザ蹴り。ブレイク直後にはグラウベが豪快な踵落とし! フックとローの応酬、グラウベは隙あらばハイキックを放つ。
グラウベのフックに対してアーツが真っ直ぐなワンツー、押して右ローキック。グラウベはコーナーへ戻る時、早くも足を引きずるほどのダメージを受けた。
2R、ジャブからハイキックを狙うグラウベにアーツが右ロー、ワンツー、ボディ、レバー、パンチの猛攻! グラウベをコーナーに押し付けて一方的な滅多打ち! 右ローにグラウベが足を上げる。アーツは右フックからヒザ蹴り、さらに右ロー、右フックからの左アッパーでダウンを奪った!
ドッと盛り上がる場内。大ベテランのアーツ狂い咲きである。永遠の宿敵ホーストの引退が火をつけたのか? 何とか立ち上がったグラウベだったが、ファイティングポーズがとれずレフェリーが両腕を交差させた! なんと、アーツが8年ぶりの決勝進出! かつての“暴君”ぶりが蘇り、ホーストと並ぶ「4タイムス・チャンピオン」の記録に大手をかけた!
▼第1試合 スーパーファイト(リザーブファイト1) 3分3R延長1R
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
KO 1R2分53秒 ※2ノックダウン
●武蔵(日本/正道会館)
本来なら決勝トーナメントで行われてもおかしくないこの組み合わせが、第一リザーバー決定戦で実現。実に豪華なリザーブファイトである。
1R、右ストレートで襲い掛かるアーツは武蔵をロープに詰めると連打から毒針ヒザ蹴り。アーツはサウスポーに構える武蔵に右ローを二発蹴りこみ、ワンツー、さらに右ローと好調に攻める。
武蔵はミドルキックを返しつつ、アーツのパンチにカウンターを狙う。アーツはワンツーをエサにして右ローを集中砲火、武蔵も左ミドル。アーツはジャブ二発を伸ばして距離を測ると、武蔵をロープ際まで下がらせて渾身の右ストレート!
武蔵の動きが止まったところへすかさず連打を決めてなんとさっそくダウンを奪った!
立ち上がった武蔵をロープに詰めて、アッパーとフックを連打するアーツ。怒涛のラッシュに武蔵は防戦一方。最後は左アッパーで顔面をかち上げ、右フック!
倒れる武蔵に左フックをフォローしてアーツが完膚なきまでに武蔵を葬り去った。アーツは今年の好調ぶりを最後にも発揮、開幕戦を病欠したことが惜しまれる見事すぎな勝ちっぷりだった。敗れた武蔵はしばらく立ち上がることが出来ず、アーツがアリーナから姿を消した後、両肩を担がれて退場した。
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