3月30日(土)東京・新木場1st RINGにて2013年第一弾大会『女子総合格闘技ジュエルス23rd RING』が開催され、韓国人チャンピオンのキム・ソンウンから勝利した杉山しずか(空手道禅道会横浜支部)。現在3連勝中と絶好調の裏には、オーストラリア留学での経験が大きかった。そこで経験したこととは……。(取材日:3月17日)
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■第1章 杉山がパウンドありルールを得意とする理由
――勝利おめでとうございます。対戦相手の韓国人選手キム・ソンウンは国際キックボクシング連盟女子軽量級王者でしたが、試合を振り返っていかがですか。
「理想の勝ち方が出来たので良かったです。相手は打撃の選手だったので、打撃から組み付いてテイクダウンして殴るという展開が理想的だったんです。そのままの動きが出来ましたね。もうちょっと打撃の時間が長くなるのかなと思っていたのですが、意外とスムーズにテイクダウンできました」
――最高の勝ち方だったんですね。
「タックルに行こうとは決めていたのですが、相手が合わせてくるヒザに注意していました。あと、ローキックを受けたら向こうは調子に乗ると思っていたので、受けないようにして相手との距離をどうしようかと考えていました。サウスポーに構えて様子を見ていたら、最初に右フックが当たったのでもう打撃はいいかなと思って組みにいきました(笑)」
――パウンドありのルールでしたが、抵抗はありましたか? 杉山選手がマウントポジションを取ってマウントパンチを打ち込む場面がインパクトありました。
「パウンドありルールは二回目でした(昨年7月の藪下めぐみ戦が初)。打たれるのは嫌ですけど、自分が打つチャンスもあります。一方的に打ち込むと気持ちいいですね。日頃の鬱憤(うっぷん)が晴らせますし(笑)。あと、私は寝技がそこまで得意ではないので、このルールだと自分にも有利になるのかなと思います」
――寝技系の選手だと、パウンドを苦手とする女子選手は多いのですが、それはどういうことでしょうか。
「相手に上を取られても一瞬の隙を突いて逃げることが出来ますよね。例えば、相手が柔道家で上からガッチリ固められてしまうと、そこから脱出するにはブレイク(グラウンド状態で膠着した状態の時にスタンドから再開すること)を待つしかありません。パウンドありだとグラウンド状態で相手がパウンドを打ってきた時に、その分、隙が出来ます。ポジションを返したり、自分の得意なペースに戻れます。私にとっては戦いやすいルールだと思います」
■第2章 オーストラリアで●●を知ることでさらに強く!
――2011年4月から約1年間オーストラリア留学をしていましたが、もともとどういう理由で海外に行こうと思ったんですか?
「語学の勉強が第一です。両親が海外に住んでいたこともあり、海外での生活には憧れを持っていました。あと、2012年12月のジュエルスでエスイ選手に負けたことで、自分自身で気持ちを切り換えたいと思いました。練習環境の面でいえば、他の道場で練習してみたいと思うようになりましたね」
――どうして留学先はオーストラリアに?
「ビザの関係や私のスポンサー会社であるリバーサルの関係しているジムがオーストラリアにあったんです」
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