2017年2月度・格闘技MVPスペシャルインタビュー ウェイ・ルイ(K-1)
毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める格闘技月間MVP。2017年2月のMVPは、2月25日にK-1初代ライト級王座決定トーナメントを制し、中国人初のK-1王者となったウェイ・ルイに決定!(2017年3月17日UP)
PROFILE
ウェイ・ルイ |
選考理由
1、「激戦となったトーナメントで優勝」
2、「中国人初のK-1王者となる」
3、「まだ25歳と若く今後さらなる活躍が期待できる」
選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ
受賞されたウェイ・ルイ選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムMVP記念インタビュー
「中国拳法・散打の真髄が自分の試合にしたたるように生かされている」
■勝利のポイントは「平常心」
「ライト級は外国人が強いので充実している。今回は日本人選手が全員敗退するくらいレベルの高い選手がそろっている」
初代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者で同階級世界最強決定トーナメント優勝の卜部功也は、今回のトーナメントメンバーが発表されるとそう評した。そして、その予想通り初代ライト級王座決定トーナメントは激戦続きとなったのである。
1回戦で優勝候補同士である卜部とゴンナパー・ウィラサクレックがいきなり激突し、ゴンナパーが勝利。しかし、ダメージが深かったか準決勝でK-1甲子園2014王者・平本蓮に1RでKO負けを喫し、ゴンナパーもトーナメントから姿を消した。
一方、反対側のブロックではWLF武林風世界-63kgカンフー王者ウェイ・ルイが、第4代Krush -63kg王者・佐々木大蔵から1回戦唯一のKO勝ちを奪って準決勝進出を果たした。ルイは卜部が「海外で評価が高い選手と聞いているし、中国のランクでもトップ選手と聞いている」と評し、今回優勝候補に推す声も多かった。
「1回戦のポイントはメンタル面だったと思います。平常心で規律のある試合運びを大事にしました。1Rのダウン(左ストレート)はそれほど強いパンチを打っていませんが、的確にチャンスは捉えていたと思います。2Rも同じ(左ストレート)ですね」と、冷静さが勝利のポイントだったと振り返るルイ。
続く準決勝ではWTKA世界ライト級王者クリスチャン・スペトゥクと対戦。ルイは1回戦よりも慎重な試合運びを見せ、的確に攻撃を当てていった。
「(慎重に見えたのは)第一にチャンピオンまで一歩近付いたこと。第二にスペトゥクのリズムはスピーディーで手数も多いため、相手を自分のリズムに引き込むことが必須でした。こうすれば試合自体をコントロールすることが出来ると考えていたからです。
この試合での勝利のポイントはステップとジャブを多用して、相手の攻撃を封じたことだと思います。また、1回戦と同じく平常心を心がけました」と、ルイはやはり冷静な判断でスペトゥクを術中にはめていたのである。その結果、判定勝ちで決勝進出を果たした。
決勝戦は、ルイが戦前に卜部とともに警戒していたゴンナパーをKOした平本との対戦。2Rに平本の左ローでルイの動きが止まったが、3Rにはルイが足を引きずりながらもパンチの連打を出し、最後まで手を休めずに攻め続けて判定2-1の僅差で接戦を制した。
「苦戦した一番の理由は、2R後半に平本選手がローキックで優勢なポイントをとったことです」と、ローに苦しめられたことを隠さないルイ。しかし、「私のパンチの手数と有効打が多かったことと、やはりメンタル面で自分自身を律したことが勝利のポイントだったと思っています」と、決勝戦も冷静に戦えたことが勝利につながったと分析する。
トーナメント7試合でKO決着が2試合、しかも判定は僅差が多かったことがトーナメントの過酷さを物語っている。ルイは激戦のトーナメントを「正直に言って疲れました。ただ、初めての8人トーナメント出場だったのでとても刺激的でしたね」と振り返っている。
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