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2017年2月度・格闘技MVPスペシャルインタビュー ウェイ・ルイ(K-1)

■ブアカーオや魔裟斗のようになりたい

 前評判通りの実力を発揮し、激戦のトーナメントを制したルイ。翌日には、さっそく優勝した実感を得られる嬉しい出来事があった。

「反響についてですが、まず日本で試合の翌日に私と岩熊さん(チャイニーズ・ファイティング・プロモーション代表)が道を歩いている時に『ウェイ・ルイさん、K-1での優勝おめでとうございます! 凄かったです』と声をかけられました。日本で、試合会場以外で声をかけられるとは思いませんでした。また一夜明け会見では、たくさんのファンの皆さんが、私が試合の時にする決めポーズ(右写真)を真似してくれて本当に感激しました」

 さらに、中国に帰国すると中国初のK-1王者誕生に熱烈な出迎えが待っていた。

「中国に帰国後は本当に凄かったです。空港や新幹線駅では友人やファンが横断幕や花束を持って出迎えてくれていたので非常に嬉しかったです。また家族や先生、ジムの仲間を始め中国のメディアも注目してくれて、K-1のベルトを獲得したことを喜んでくれました。今回の試合とK-1のチャンピオンになったことは、皆をハッピーにすることが出来たと思っています」

 ルイは試合前、「中国カンフーを背負って日本へ来ている」と言い、伝統的中国武術の構えを披露した。バックボーンである中国武術は今回のK-1でどのように生かされていたのか。

「私は以前、散打(中国武術の試合)を練習していましたが、散打の真髄は『速さ』と『俊敏性』にあります。このことが現在でも自分の試合にしたたる(あふれ出そうなほど満ちているという意味)ように生かされていると思います」と、散打の経験が大きく生かされていると語った。

 初代王座に就いた今、気になるのはやはり防衛戦だ。ルイは一夜明け会見で卜部かゴンナパーとの対戦を希望するなど、早くも防衛戦へ意欲を見せていた。

「K-1のリングでブアカーオや魔裟斗さんのように、世界中で知らない人がいないようなファイターになりたいです。自分のコンディションはとてもいいので、防衛戦は、早ければ早いほど良いと思っています。最低でも3回はこのベルトを防衛するつもりです」

 経済成長が著しい新興国の中でも、群を抜いた成長を遂げて今や世界第2位の経済大国となった中国。近年、キックボクシングのみならずMMA(総合格闘技)でも力をつけてきており、格闘大国となっている。ルイがその先頭に立ち、世界の格闘技界に中国とウェイ・ルイの名を知らしめていくのかもしれない。

関連リンク
・ゴールドジム Web site
・試合レポート「ウェイ・ルイが平本との接戦制し中国人初のK-1王者に」
・過去のMVP選手一覧 

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