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【6月・ベストファイター】UFC秒殺TKO勝利の30歳・佐藤天「日本人がこの階級でも勝てるのを証明したい」

 

毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2020年6月のベストファイターは、6月28日(日・日本時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで行われた『UFCファイトナイト・ラスベガス4』で、ジェイソン・ウィット(アメリカ)に1R0分48秒TKO勝ちした佐藤天(日本)に決定した。(2020年7月23日UP)

PROFILE

佐藤天(さとう・たかし)
1990年6月9日生まれ(30歳)、東京都出身
身長180cm
TRIBE TOKYO M.M.A/ハードノックス365所属
MMA戦績:16勝3敗
UFC戦績:2勝1敗

佐藤は専修大学柔道部出身で201310月にプロデビュー。パンクラスを中心に戦い、戦績は163敗、勝ち星のうち10勝がKOTKOという強打者。
UFCには昨年4月に参戦し、ベン・ソーンダースに2RTKO勝利でデビューを飾った。同9月にはベラル・ムハマッドに3Rチョークで一本負けするも、今年6月にジェイソン・ウィットにTKO勝利を飾った。

選考理由
1、MMA世界最高峰のUFCで48秒TKO勝利はUFC日本人最短タイム
2、UFC3戦にして2度のTKO勝利
3、米ジムと周辺でコロナ患者が続出し、対戦相手も変更される中、それを乗り越え勝利を掴んだ。

選考委員
格闘技雑誌FightLifeとイーファイトの全スタッフ

受賞された佐藤選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。
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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー

 6月28日(日・日本時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで行われた『UFCファイトナイト・ラスベガス4』で佐藤天(日本)がジェイソン・ウィット(アメリカ)に1R0分48秒TKO勝利を収めた。

■コロナ禍を乗り越えUFCで秒殺KO勝ち

パンチをヒットさせる佐藤  Photo by Chris Unger/Zuffa LLC

 専修大学柔道部出身の佐藤は長南亮率いるTRIBE TOKYO M.M.Aに入門し13年10月にプロデビュー。パンクラスを中心に戦い、これまで19戦16勝3敗の戦績を上げ、うち11勝がKO・TKOという強打を持つ。

 UFCには昨年4月に参戦を始め、2R TKO勝利でデビュー。しかし9月には3Rチョークで一本負けを喫した。今年2月にも試合が組まれたが相手の体重超過で流れてしまい、新型コロナウイルスの影響もあり、ようやく第3戦が実現となった。

 しかしこの試合も予定された相手が次々と変わり、ラミズ・ブラヒメジ(アメリカ)との対戦が発表されたのも束の間、ブラヒメジのセコンドがコロナ陽性となったためさらにカードが変更。ようやく22戦17勝5敗の戦績を持つ、ウィットとの対戦に落ち着いた。

「水抜きの前日だったか、自分も直前に対戦相手の変更を知りました」と言うほどであったから、映像のチェックこそ可能であったにせよ、対策練習はままならないタイミングであった。

■四転五転も取り組みを凝縮した1勝

四つん這いになったウィットに強烈な左を打ち込む佐藤 Photo by Chris Unger/Zuffa LLC

 だが、ゴタゴタはまだ終わらない。当初プレリムで予定された一戦だったが、当日になりメインカードへ変更。万全を期し対戦相手のウィットの検査結果を待っての試合実施となったが、その結果の判明が遅れたのだという。

「対戦相手がすごい変わっていたので、試合順が変わるっていうこと自体は全然大丈夫だったのですが、“試合あってくれ”っていう気持ちはありました(笑)」

 コロナの影響で相手が二転三転、四転五転と変わってきただけに消滅の可能性も頭をよぎっただろう。直前で心を乱される状況であったが、試合では影響を見せず1分足らずの秒殺劇。練習で積んできた“思考しながらの戦い”を試合においても実践することができたという。

「練習でも考えながらやることができるようになってきて、今回は試合の中で相手を見て動きや反応を確認して状況判断、攻撃やディフェンスをするっていう風になれたと思うし、それを出せてよかったと思います」

Photo by Chris Unger/Zuffa LLC

 試合が始まると間合いを詰めんとするウィットにジャブを放って距離と反応を探り、そこから踏み込んで伸ばした左ストレートでダウンを奪いパウンドを追撃。初回TKO勝ちを収めた。

「前回は相手のテイクダウンとかを気にし過ぎて足が止まってしまったり、動きながら考えるというのができない、頭と反応が繋がっていなかった状況でした。同じ失敗をしないよう練習をしてきて、相手がどうこうではなく自分のよさを出す、自分からアプローチできたのですごくよくなったかなと思います」

 48秒と短い試合ではあったが、足を使って回り、相手の動きと自身の距離を探った上で伸ばしたパンチでダウンを奪取。試合後「練習していたことが出せた」と語った佐藤だが、昨年9月に敗れて以来取り組んできたことが凝縮された1勝であった。 

■ウィズ・コロナ時代の練習と準備

 佐藤は現在フロリダを拠点とし、現地のサンフォードMMAで練習を積んでいる。フロリダは一時行われたロックダウンこそ解除されたが新規の感染者が日に1万5千人を超す日があるなど、予断を許さない状況が続いている。

「(チームメイトでUFCタイトルマッチが決まっていた)ギルバート・バーンズも陽性が出たり自分の身近でも出ているし、みんな検査を受けて陽性が出たら陰性になるまで練習に来ないという風にして、あとは選手や家族以外にはなるべく会わないようにして、気をつけてやってます」

 無症状でも陽性となる場合が少なくないため、佐藤やチームメイトも定期的にPCR検査を受けているという。

■自身の信念を勝利で証明していく

コロナ禍の緊迫した状況で秒殺TKO勝利した佐藤天 Photo by Chris Unger/Zuffa LLC

 6月9日には誕生日を迎えて30歳に。ウィット戦は30代のスタートを飾る幸先よい1勝となった。

「自分は格闘技に限らず、常に終わりが来るというのを意識しているんです。“後悔ないようにしたい”というのはいつも思っていて、そういう風に考えたら格闘技人生はもうほんと長くないと思ってます。現役生活の終わりはそんなに遠くない未来に来るので、それは意識して後悔のないようにと思っています」

 サンフォードMMAには同じ目的を持つファイターたちが世界中から集まり、日々ハードな練習を積む。佐藤はそこで、強い選手ほど誰よりも貪欲に練習を行い、生活を格闘技に費やす姿を目の当たりにし、自身もそれに倣っている。

「強い選手・上に行っている選手は本当に努力しています。“しっかりやっている選手が勝てるし強い”っていうのが自分の感想です。“才能だけじゃないんだぞ”っていうのがあるので、そこは安心しているというか。やるべきことをやっている人がやっぱり強いです。
 自分は柔道の時から、パンクラスもそうですけど1回も一番になったことがないので、でもそういう選手でも勝っていけたらそのこと(=しっかりやっている選手が勝てるし強い)に説得力が生まれるのかなって思っています。日本人としてUFCでも勝てる、この階級でも勝てるというのを証明したい。そこは反骨心というか、自分のモチベーションとしてすごいあります」

 持って生まれたものではなく、努力と取り組みが未来を決める——それを世界最高峰のUFCにおいて佐藤が示すことができたら、こんなに痛快な話はない。次戦はUFC4戦目で契約の最終戦。佐藤はここで連勝し契約更新を狙う。

 今回受賞した佐藤には、イーファイトから記念の盾と、ゴールドジムからサプリメント3種類が贈られる。

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