【10月・ベストファイター】V3達成の菅原美優、KOの右は練習積んだカウンター、ボクシング上達のきっかけとは!?
■スタイルに合っていたボクシング技術の体得
キックボクサーがボクシングのテクニックを学ぶことは珍しくないが、合う選手と合わない選手がいる。合わない選手は、ボクシングのパンチの打ち方を学ぶことでこれまでのキックボクシングの形が崩れてしまうことが多い。だが、菅原は前者の方だった。
「私はリーチを生かして戦うスタイル。アマチュアボクシングの出入りの早い動きを学んだことで、以前よりも距離を取れるようになりました。距離を取ることで、蹴りが活きるようになっています。日体大のボクサーとスパーリングをした後は、キックの練習でもスピードが上がっていると言われています」と菅原は手応えを感じていた。
アマチュアボクサーとの練習で基本的な動きを学び、スピードがついて出入りがうまくなる。そして、ワタナベボクシングジムでは第8代OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者・第3代日本女子ミニマム級王者の千本瑞規と練習する機会に恵まれて、パンチの技術が向上していった。
そして、迎えた3度目の防衛戦となったチャン・リー戦で、菅原のボクシングテクニックの成果が表れた。
■練習していたカウンターの右でチャン・リーをKO
チャン・リーとのタイトル防衛戦は、激戦になることを覚悟していたという。
「前日計量でフェイスオフした時、チャン・リー選手から気合いが伝わってきて怖かったです。何が何でも倒しに来るという気迫を感じました」と菅原は、前回の対戦以降、チャン・リーが保育士の仕事を辞めてまでこの試合にかけてきた覚悟を真正面から受け、やや押され気味だった。
フルラウンドを戦い抜く覚悟を決めてリングに上がった菅原は、1Rに最初のダウンが生まれた。チャン・リーの蹴り終わりを狙い、前蹴りのフェイントから右ストレートをアゴにヒットさせたのだ。尻もちをつくようにダウンするチャン・リー。
菅原は、「試合前に大宮司会長から『一回くらいダウンを奪えたらいいね』と話していたくらいなので、それができてラッキーくらいに思っていました」とラッキーパンチが当たったくらいに思っていたそうだ。
1度目のダウンから立ち上がったチャン・リーに、今度は右フックで2度目のダウンを奪う。その頃から菅原は、「もう一回、ダウンを奪うことができてラッキーではないと思うようになっていきました」と倒せるパンチに進化していることを確信した。
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