【12月・ベストファイター】左腕骨折を乗り越えK-1王座戴冠した黒田斗真、その強さの秘密とは
毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2022年12月のベストファイターは、2022年12月3日(土)エディオンアリーナ大阪で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~初代バンタム級王座決定トーナメント~』を制して、初代王者となった黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)に決定した。(2023年1月24日UP)
PROFILE 2000年12月31日生まれ(22歳)大阪府八尾市出身 兄・黒田勇斗とともに少林寺拳法を学んだ斗真は、その後、キックボクシングを始める。格闘技からドロップアウトしていた時期もあったが、兄の説得でキックボクシングを再開。2020年の第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントに出場して準決勝まで勝ち進んだ。21年のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントでは壬生狼一輝をKOで破って優勝。 22年6月の『THE MATCH 2022』ではRISEの風音に惜しくも敗れるも、同年12月3日のK-1大阪大会で初代K-1バンタム級王座決定トーナメントに出場。一回戦でヨーシラー・チョー.ハーパヤックのミドルキックで左腕を折られながらも勝利すると、準決勝では壬生狼一輝に判定勝利、決勝では優勝候補と評価されていた石井一成を延長判定で下して初代K-1 WORLD GPバンタム級王者となった。 |
選考理由
1、初代K-1 WORLD GPバンタム級王座を戴冠
2、左腕を骨折しながらも優勝した不屈の精神力
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された黒田選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
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贈呈:ゴールドジム
ベストファイター記念インタビュー
■「腹と腕で負けることは自分の中ではあり得ない」
今回の初代K-1バンタム級王座決定トーナメントへ挑む前、黒田斗真は不思議な体験をしたと明かす。それは、腕を骨折しながらも優勝する夢を見たこと。これまでも試合の夢を見ることは多かったというが、“腕が折れる”リアルな夢は今回が初めて。まさか、それが正夢になるとは本人も思っていなかったはずだ。
黒田は、「僕はビビりなんで、勝つことよりも負ける夢が多い。とくにトーナメント一回戦は初めて戦うタイ人だったんで、ビビっていたことが夢に出たのかもしれません」と振り返る。それほど一回戦で対戦したオムノーイスタジアム・バンタム級王者のヨーシラー・チョー.ハーパヤックを警戒していたのだろう。
試合は、1Rからヨーシラーの右ミドルキックを左腕に被弾する場面が目立った。それでも黒田は「予想していたよりも蹴りが軽い」と思い、左ストレートを返していく。相手のミドルキックとストレートの動きは読みにくかったものの、腕を犠牲にしてでもパンチの打ち合いに持ち込み、延長ラウンドで差をつけた。
この時、黒田は自分の左腕に異変を感じていた。「3Rに左腕を蹴られた時は、“痛い”と思いました。腕がパンパンで、バンデージがはち切れそうなくらい腫れていました」と控室に戻ってきた時は、左腕の腫れが異常だったという。
黒田は「腕が折れていると思ったのは、決勝戦前です。腕の感覚がおかしくなっていましたし、腫れていましたので。でも、腹と腕で負けるのは気持ちじゃないですか。自分の中では、腕と腹で負けるのはあり得ないことなんです」と強い気持ちでリングに立ち続けた。
▶︎次ページ:壬生狼との三度目の対戦/待ち望んだ石井一成との決勝戦
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