【3月・ベストファイター】伊澤星花、DEEP JEWELS“史上初2階級制覇”できた作戦と判断、JTT移籍で打撃力アップも
■他ジャンルの女子アスリートも巻き込んでジョシカクを盛り上げたい
この勝利をもって、DEEP JEWELSとRIZINの2団体をまたぎ3階級制覇を達成。試合後には今回獲ったベルトの元ホルダーである大島沙緒里やストロー級暫定王者の松田亜莉紗(4月10日に王座返上を発表)、RIZINのスーパーアトム級ファイターとの対戦をマイクを通して要望。勢いのまま7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.3』への出場もアピールした。
「とりあえず試合をたくさんしたいので、どこか引っかからないかな、みたいな感じで色々名前を出してみました(笑)。やっぱり格闘家なので、試合をしてなんぼかなという気持ちと、あとは自分的にもどんどん成長している時期だと思うので、それを試合で試して、自分の力になっているかを確認したい。その両方の気持ちがあります」
「伊澤一強」と言われている国内ジョシカク事情について、率直に本人にぶつけてみると、同じく率直な答えが返ってきた。
「めちゃくちゃ思うところはあるんですけど、そこで悩んでいてもしょうがないので、アピールして試合を組んでもらい、本当に相手がいなくてどうしようもなくなったら海外に行くという流れですよね。JTTでどんどん強くなって、日本でさらに力を確実なものにして、いずれは海外に挑戦していきたいなというのが今の気持ちです」
国内のジョシカクの底上げについては「他ジャンルの女子アスリートへのアピールも大切」というのが持論だ。
「今は自分が選手なので、試合でどんどん活躍することでもっともっと格闘技を広げていきたい。そうすれば柔道やレスリング、打撃系格闘技などのトップ選手が総合を始めるきっかけになると思うし、格闘技系だけではなく、たとえばバスケの選手だったり、運動能力の土台のある人たちが参入して育っていけば、レベルも高くて面白い舞台になっていきそうですよね」
自身の可能性も国内女子MMAの可能性も天井などない。あるなら突き破るだけ。伊澤星花の前向きで強い口調からは、たしかにその意志が感じられる。
■受賞の喜び
自身の月間ベストファイター受賞は2022年4月、浜崎朱加との「RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ」以来、2年ぶり2度目、女子では2022年10月の菅原美優以来、1年5カ月ぶりの受賞となる。受賞の感想について伊澤は「こんな素敵な賞をまたいただけて光栄です」と喜びを語り、副賞でサプリメントを贈呈されることを知ると、「もともと貧血気味なので、鉄分のサプリメントはプルーンなどと併せて摂っていました。今までは体づくりにはあまり力を入れず、技術だけでやってきた面が大きいのですが、これからはフィジカル強化のために筋肉もしっかりつけていこうと思っているので、食事やサプリに関しても気にしていこうと思っています」と語った。
(取材/文=藤村幸代/構成・編集=イーファイト編集部)
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