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10月のベストファイターは新極真全日本初制覇の多田成慶!新技は何とスネ受け!相手が自爆

 毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、GOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2024年10月のベストファイターは2024年10月5日(土)~6日(日)に東京体育館にて行われた、新極真会主催『第56回全日本空手道選手権大会』で優勝した多田成慶(新極真会 福岡支部)に決定した。(2024年11月29日UP)

PROFILE
多田成慶(ただ・なりよし)
1999年12月1日生まれ(24歳)
福岡県出身
身長170cm、体重88kg
新極真会 福岡支部 所属
段位 初段

・主な戦績
第56回全日本大会 優勝
第53回全日本大会 準優勝
第52回全日本大会 第6位
第1回アジアフルコンタクト空手道選手権大会 軽重量級優勝
第9回JFKO全日本大会 重量級準優勝
第7・8回JFKO全日本大会 軽重量級優勝

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された多田選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。
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贈呈:ゴールドジム

 昨年10月の新極真会主催『第13回全世界空手道選手権大会』で入来建武が優勝、引退したことにより、今年の『第56回全日本空手道選手権大会』は新エースを決める戦いとなった。
 誰が優勝しても初優勝という今大会では10代の新鋭たちから世界大会にも出場した若手が切磋琢磨したが、王座に上り詰めたのは多田成慶(新極真会福岡支部)だった。

初優勝の多田(中央)

 ずっとパン工場で働いていたが、昨年から緑代表の内弟子となり、空手家として専念する生活を送る。
 異常なまでの頑丈さと攻撃力を武器に戦う姿は数年前から話題になり、JFKO軽重量級では2度の優勝を果たしている。
 一方世界ウエイト制大会軽重量級、今年の重量級で挑んだJFKO全日本大会では準優勝に終わり、昨年の世界大会では5回戦進出に止まった。

 そういった戦績を振り返るとすでに優勝歴がある渡辺優作(第8回JFKO重量級)や岡田侑己(KCC)に一歩遅れているかに見えたが、全日本では持ち前の攻撃力と耐久力を活かして、決勝では世界大会7位の遠田竜司を破って優勝を果たした。

■今までほとんどやったことが無かったスネ受け、それが武器に!

 決勝で対戦した遠田は多田の頑丈さに驚愕したと語り、またスネ受けのうまさにも着目した。
 「スネ受けからの返しがすごく速い。またしっかり受けられて自爆もしてしまった」
 多田のファイトスタイルはどちらかといえば持ち前の耐久力を武器に防御そっちのけで攻撃する印象があったが、今回の優勝の陰にはディフェンスの上手さがあったという。

多田(左)の強烈なローキックに顔を歪める遠田

 思い起こせば数年前、緑代表が福岡支部の直弟子たちにスネ受けの重要性を説いていた。
 昨今のフルコン空手の組手事情を考えるとテンポと手数が重視される傾向にあるため、結果的に防御するより攻撃の数を増やす方向に行きやすく、下段蹴りも受けるより、ステップでかわすか蹴られても構わず攻撃を返す選手が多い。

選手のほとんどが少年部上がりであり、少年部はスネプロテクターをつけているため、蹴られても痛くはない。試合時間も1分半と短く、そのため下段蹴りを始め、拳にもサポーターをつけているため、パンチの攻撃も受けずに攻撃一辺倒になる選手が多いのだ。

 多田がそれを徹底して磨いて全日本を制したことによりスネ受けが依然としてフルコン空手の必須技術であることが証明されたと言っていいだろう。

「(緑)師範からの教えを受けて、それをきっかけに練習するようになりました。それまでは受けるより攻撃という感じでほとんどやったこともありませんでした。同門の大坪裕希選手が担当するクラスの補助に入っていたのですが、大坪選手の指導ではスネ受けの受け返しが多くて、そこでやり方を教わってたくさん練習しました。今回の全日本では考えなくても勝手にスネ受けができるくらいになったと思います」

■勝利に貢献したスネ受け、ディフェンス、相手の心を折る利点も

多田の大ぶりのブーメランフックも強烈だった

「しっかり受けることでやはり審判の印象は良くなると思います。またスネ受けが強いと相手のメンタルが削れてくるので精神的にも優位に立てるのではないかと思います。あと攻めと受けのバランスがよくなったことでスタミナの持ちも良くなりました」
 多田が目指すのは新極真会の無差別の世界王者である。3年後のその目標に近づくためにも来年開催されるフルコン界大道団結の初の世界大会であるWFKO主催第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会で優勝を果たしたい。日本代表選抜戦では白蓮会館の多田大祐に決勝で敗れたが、全日本大会無差別級王者となり、WFKO世界大会ではより成長した姿を見せてくれるだろう。

■ベストファイターの感想

 イーファイトの月間ベストファイターに選出について多田は驚きつつ「嬉しいです!押忍!」と喜んだ。
 イーファイトから記念盾とゴールドジムからサプリが送られるが、多田はサプリの摂取については「ジム(ゴールドジム)でトーレーニングしているのですが、ジムに行く前にEAAを摂っています」と普段から必須アミノを効率的に消化吸収できるEAAを摂取していると話した。

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