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4月のベストファイターは極真世界体重別大会初制覇の小城みなみ! 長身でキラキラ美人の”歯科衛生”大学生

■歯科衛生学生をしながら空手にどう励んだか

 平日は朝9時から夕方5時まで大学の授業。テスト前は、稽古後の夜に勉強をしているという。試合へは週6回練習を積んだ。月曜と水曜は津田沼道場で2時間以上、金曜は船橋道場で柿沼英明師範による選手稽古。試合前には土曜にも津田沼道場責任者の山川知房先生との集中稽古が加わる。自主練では「スタミナ強化はセルフでできるので、ランニングをたくさんしました」とし、高重量の筋トレよりも体幹を強化するピラティスと自重トレーニングでフィジカルを鍛えたという。それは体重が増えないようにコントロールする意味もあった。今回は体重別のため65kg以上に増やせないのだ。元々重量級にも参戦していた彼女はウエイトコントロールを強く意識したようだ。

 そんな中で学業との両立は「大変ですが、今は師範の指導のもと、やるべきことを淡々とこなしています。応援してくれる人たちのためにも頑張りました」と語り、両立が厳しい中でもその努力を惜しまない姿勢を見せた。

■空手を始めたきっかけ、そして今後

 3歳年上の兄の影響だった。当初、ユースで活躍していたが高校卒業後「一般に出てみよう、自分がもし大会に出場したらどんな結果になるのかなって。出なかったことを後悔するよりも、挑戦して後悔しない選択をしようと思った」と振り返る。特に世界一を目指していたわけではないが、「自然に道が開けてきた」と語り、努力が結実した結果が今回の優勝につながった。

小城みなみのヒザ蹴り

 今後については、「大学四年生なので国家試験があるのでやばいです」とはにかみながら語るも「まずは国家試験(歯科衛生士:来年3月)を終えて、余裕ができたら2年後の無差別級を狙いたい」と2027年の体重無差別の世界大会を目標に掲げる。引退の予定はないとした。

 世界大会優勝後も翌日は彼女は疲れを抱えながらも、歯科医院での臨床実習に参加し、多忙の中、勉強と空手の“文武両立”をしっかりとこなしている。「体力的には大変でしたが、現場での学びは本当に大きくて貴重で、気持ちを切り替えて取り組みました」と語った。

 空手と歯科医療という異なる世界で、どちらにも真摯に向き合う姿。その両立の裏には、強い意志と日々の努力の積み重ねがあるのだろう。

■ベストファイターの感想

キラキラ笑顔でインタビューに答える小城みなみ

 イーファイトの月間ベストファイターに選出について小城は「このような賞に選んでいただき、とても驚きましたし、本当に光栄です」と喜んだ。続けて「歴代のベストファイターの皆さんは尊敬する方ばかりで、その中に自分の名前を並べていただけるとは思っていなかったので、素直にとても嬉しいです」と語り「これまで支えてくださった指導者の先生方、ご家族、仲間、そして応援してくださったすべての方に、心から感謝しています」と関係者への感謝を述べた。

 普段のサプリメントの摂取について問うと「特に摂っておらず、日々の食事の中で栄養を補うようにしています。白米をしっかり食べるほか、時間がない時は手軽に食べられるおにぎりも活用しています。また、きのこやほうれん草などの野菜、鶏むね肉やサーモン、マグロなどのたんぱく質も意識して取り入れています。体に負担がかからないよう、ストレスのない範囲で栄養管理を続けるようにしています」と語った。

 新世界女王の小城みなみ、国家試験の壁を乗り越え、今後の空手の活躍にも期待が寄せられる。

(取材/文/ 試合中写真=植草歩、表彰式写真/編集=イーファイト編集部)

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