ランカーを再びKO撃破なるか?
梅野源治のWBC世界王座初防衛戦
ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2015 5th」
2015年7月20日(月・祝)東京・後楽園ホール
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毎回激闘が繰り広げられるNJKF後楽園ホール大会。今回も好カードがズラリと並んだ。
メインイベントでは、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者・梅野源治(PHOENIX)が、WBCムエタイ世界同級5位ペットプーンチュー・ソー・ソンマイ(タイ)を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
梅野は昨年11月15日、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座決定戦で元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ジョムピチット・チュワタナ(タイ)と対戦。ジャッジ1名が50-45を付ける圧勝で元ラジャ王者を破り、日本人初のWBCムエタイ世界王者となった。(なお、ジョムピチットはその後ラジャダムナンのフェザー級王座に返り咲いている)
その後は、今年2月11日に元ラジャダムナンスタジアム2冠王ルンラット・ナーラーティクン(タイ)に同じく圧勝。4月19日のルンピニースタジアムタイトルマッチではペットモラコット・ウォー・サンプラパイ(タイ)に惜敗したが、5月10日にはルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級1位ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)を4RでTKOに下す快挙をやってのけた。
近年、日本人選手の多くが歯が立たなかったムエタイの二大殿堂スタジアムの現役ランカーを相手に、これほどまでの戦績を収めた選手はいない。
その梅野が今回迎え撃つペットプーンチューは、ラジャダムナンスタジアムでもスーパーフェザー級4位にランキングされている(6月度発表のランキングでは6位)。長身で首相撲を得意とし、左ヒザ蹴り、左ミドル、左ジャブと左の攻撃が強い。
もはやタイのプロモーターにも梅野のことは知られており、危険な相手として試合を断られることが多く、その中でペットプーンチューが受けたということは打倒・梅野に自信があるのだろう。
梅野は「パンチ、ヒジ、ローを組み合わせて戦おうと思っています」と言い、「面白い、盛り上がる試合を見せたい。見に来て良かった、応援して良かったと言われるような試合をやります。倒そうと思っています」と、ムアンタイ戦に続くランカーKO撃破を狙う。
セミファイナルも興味深い一戦だ。NJKFの“激闘王”WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者テヨン(キングジム)が、元日本ライト級王者・石井達也(藤本ジム)と対戦する。
石井は新日本キックボクシング協会所属で、この試合は今年1月に本格開戦したNJKF vs 新日本キックの交流戦として行われる。トップ同士の対戦では、現在新日本が2戦2勝と勝ち越しており、NJKF側としてはテヨンに期待がかかるところだ。
15勝(12KO)4敗2分と勝利のほとんどをKOで飾っているテヨン。パンチでも蹴りでも倒すことが出来、現在5戦負けなし。対する石井達也は、ムエタイ500年の伝統を打ち破って日本人4人目のラジャダムナン王者となった石井宏樹の弟弟子で、石井宏樹が返上した日本ライト級王座を決定戦で獲得して跡を継いだ。今年3月ガンスワンに敗れてしまったが、それまでは8戦して負けなしだった。サウスポーからのパンチコンビネーションを武器にしている。
テヨンが一気に攻めていくタイプならば、石井はじわじわと攻めを積みかさていくタイプ。例えるなら短距離走者と長距離走者。3分5Rではなく3Rという短い試合時間がテヨンにやや有利か。
王者対決も2試合行われる。WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・笹羅歩(笹羅ジム)vs J-NETWORKフェザー級王者・八神剣太(レジェンド横浜)と、NJKFフェザー級王者・MOMOTARO(OGUNI-GYM)vs INNOVATIONフェザー級王者TAaaaCHAN(PCK連闘会)。どちらもテヨンvs石井と同じく、団体の看板を背負った戦い。アツい試合が期待される。
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