【動画】強い人を倒したい人は必見
6月28日(日)東京・新宿FACEで開催されたセンチャイムエタイジム主催『MuayThaiOpen31』で、周囲をあっと驚かせた少年キックボクサーがいた。
ダブルメインイベントの後で、スペシャルマッチと銘打たれて行われた貴・センチャイジム(センチャイムエタイジム)vs佐々木雄汰(尚武会)。エキシビションマッチではなく、3分5Rのヒジ打ちありルールという公式戦だ。
佐々木はM-1、MA日本キック、ビッグバンなどのジュニア大会で7冠王となり、ムエタイの本場タイでは9勝2敗2分の戦績。ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムでもその名が知られているほどの選手である。ムエタイでプロ活動が出来る15歳に達したため、今回が日本でのプロデビュー戦となった。
その相手は、なんとWMC世界タイトルを保持し、過去にもムエタイオープン王座、NJKF王座を獲得したことがある貴。15歳の選手がプロデビュー戦で世界王者と対戦するのは破格の扱いのため、スペシャルマッチという名称で行われることになったのである。
佐々木は身長160cmで、175cmと長身の貴とは15cmもの差がある。年齢も貴が30歳と倍。まだ身体も成長しきれていない佐々木と貴がリング上に並ぶと、観客席からは「こんな試合を組んで大丈夫なのか」「あの少年は大怪我させられるんじゃないか」と不安の声が聞こえてきた。
ところが、そんな観客席の雰囲気は試合が始まってすぐに一変する。佐々木は貴のパンチやヒジを寸前で見切ってかわし、ローキックやパンチをヒットさせていく。極めつけは小柄な佐々木が力をほとんど使わず首相撲で相手のバランスを崩したり、蹴りを受けてから軸足を刈って倒したり、相手がローを蹴ってきたところの軸足を蹴って倒すなど、全ラウンドで何度も貴をマットに転倒させる場面だ。
この技はムエタイ以外のフルコンタクト空手ほか総合格闘技などにもヒントになる。小さい人間が大きい人間を倒すエッセンスが多く詰まっている。より強い人を倒したいと思っている人は必見。
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