【極真会館】日本の12年ぶり世界王座奪還なるか
11月20日(金)〜22日(日)の3日間にわたって東京体育館で開催される『第11回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』。
この4年に一度の世界選手権大会は、1975年の第1回から1995年の第6回まで日本代表選手が優勝していたが、1999年の第7回でフランシスコ・フィリォ(ブラジル=K-1でも活躍)が外国人初の世界王者となった。2003年の第8回で日本の木山仁(現・日本代表チーム監督)が王座奪還に成功したが、2007年の第9回、2011年の第10回と連続して世界王座は外国人選手の手に渡った。
しかも、2007年と2011年はベスト8に日本人選手が1人しか入れないという惨敗を喫している。今回、空手母国の威信を懸けて挑む日本代表選手は総勢18名。
今大会を最後と決め選手生活の集大成として臨む森善十朗、身長183cm・体重103kgの恵まれた体格を持つ荒田昇毅、そして日本代表選手の中で唯一人“全日本無差別級王者”の肩書きを持つ安島喬平らが優勝候補として13年ぶりの王座奪還を狙う。
彼らに続くのが、昨年の無差別級全日本選手権で4位となった鎌田翔平だ。鎌田も道場の先輩である森同様、「今回2回目の世界大会出場ということで、優勝以外は考えていません。今まで空手を22年間やって来て、その集大成として自分の全てをぶつけたいと思います」と今大会を集大成と考えている。
高速後ろ回し蹴りを始めとする頭部への蹴り技を得意とする鎌田だが、「一番はやはり倒すこと。自分の得意な上段回し蹴りで倒して全試合一本勝ちしたいですが、勝ち方にこだわりはありません。とりあえず勝つことが重要です」と、一本(KO)よりも試合に勝つことにこだわりたいという。
キレ味するどい蹴り技を武器に、全日本中量級・軽重量級の2階級制覇を達成した髙橋佑汰も優勝を狙える存在。
「4年前、自分は補欠で応援する側だったのですが、その悔しさをバネに4年間頑張ってきて日本代表になることが出来ました。この4年間の悔しさをぶつけたいと思います。世界一を目指して頑張ります」と意気込み、「試合に“絶対”はありませんが、自信はあります。一戦一戦を全力で戦って優勝まで辿り着けたら、と思います」と語る。
もう一人、注目の存在は身長185cm、体重90kgの体格を持ち、17歳にして世界選手権日本代表に選ばれた南原健太だ。南原は「年齢だけ見たら僕はまだ高校生で周りと比べたら若いのですが、それでも全力で稽古して勝つためにやってきました。本番では全力で戦って勝ち上がっていきたいです。自信はあります」と若さいっぱいのコメント。
外国人選手とは6月の全日本ウェイト制選手権重量級準決勝で対戦し、「その時はダメージの蓄積で立っていられないぐらいの状態で負けました」と言うが、「悔しくて、これまでより倍以上稽古しました。今は負ける気はしません。6月の大会で負けたことで稽古に対する意識も高くなりました。世界大会はレベルの高い選手ばかりなので、これまで以上に頑張らないといけないと思いました」と、強くなる糧になったという。
南原と言えば、現在RISEで活躍するRISEバンタム級王者&BLADE FC JAPAN CUP 2015 -55kgトーナメント王者・那須川天心の少年空手時代のライバルであったことでも知られる。
11月8日のRISEでフランスの強豪マイク・アラモスを1RでKOした那須川は、「僕ら若い世代の格闘家の、空手代表としてインパクトを残すような活躍をして欲しい。優勝できるように頑張って欲しいですね。僕も外国人選手に勝ったので、次は健太の番だ」と南原にエールを送る。
南原も那須川の活躍については「刺激になります。(天心は)もうチャンピオンになって凄い結果も出しているので自分も負けていられません」と、今大会での飛躍を誓った。
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