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【RIZIN】45歳で約10年ぶりに復帰する高阪剛「必ず満足させる」

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2015/12/28(月)UP

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 12月29日(火)さいたまスーパーアリーナで開催の新格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015』に出場する選手たちの個別インタビューが、27日(日)都内にて行われた。

 2006年5月のPRIDE無差別級GP1回戦でマーク・ハントに敗れ、現役を引退した高阪剛(チームアライアンス)が、45歳にして現役復帰。9年7カ月ぶりの試合の相手は、同じくPRIDEで活躍したジェームス・トンプソン(イギリス)。両者のインタビューは以下の通り。

●高阪 剛

ーー復帰戦が目前に迫ってきました。現在の心境は?

「心地よい緊張と、当日に自分が何をするんだろう、何をしでかすのか、何を起こすのかという期待があります。それが入り混じっているのを楽しんでいますね。これは現役でないと味わえないものですから」

ーー不安と楽しみではどちらが大きいですか?

「不安はないです。(今の気持ちは)言葉には出来ないかもしれない。リングを離れて9年7カ月、ほぼ10年ですが、感覚的にはつい最近まで試合をしていた感覚です。それはこうやって現役に復帰したのも、選手としてのメンタルを抜くことが出来なかったことが大きいかも。常に試合を想定した考え方、身体のケアを毎日欠かさなかったからですね」

ーー仕上がりには満足していますか?

「満足しています」

ーー練習で特に重点を置いてきたのは?

「身体のことです。動きのチェックですかね。自分に何が出来て何が出来ないのかの取捨選択をしました。やればやるほど凄く楽しい作業でした。やりたいことに向かって必要なことを遂行することに時間を使ったんだって満足感があります」

ーー9年前の自分と比べてよくなった部分は?

「コンディショニングは明らかによくなっています。今まであえて見ないでいた細かい故障と向き合えるようになりました。どうしたら改善されるか、よくなるかを正面からしっかり見ることが出来たからだと思います。コンディションは9年前より明らかにいいですね、不思議な現象ですが」

ーー逆に落ちたと思う部分はありますか?

「体重と食う量が減りました(笑)。体重を無理に増やすのはやめたんです。9年前にロン・ウォーターマンとやった時は、相手が130kg超だろうということで、105kgはないと対抗できないということで増量し、106kgで試合をしたんですね。

 でもそれを今やってはダメなんです。それが分かったのは自分自身と向き合えることが出来るようになったから。増量すると身体のあちこちに負担がかかるんです。そこを強化するために負荷をかけたトレーニングを増やしていかないといけないので、余分な作業が増えるんです。コンディションを確立させることが優先的に出来るのは、この年齢になったからだと思いますね」

ーーまだ若い選手には負けない、という気持ちを持っていますか?

「若い選手は10年前に比べたら相当頑張っています。ただ、それが(世間に)届いていないだけなんですよね。その届かせる何かが、もしかしたらその答えがRIZINにはあるんじゃないかなって思いがあります」

ーーどういう試合を予想しますか?

「ヘタクソな試合になるでしょうね。自分で自分のことは理解しているつもりです。UFCなど頂点にいるアスリートたちの技術の攻防は、見ていてもかなりのところまでいっています。でも自分にはそれが出来ない。自分には自分の試合のやり方があります。決して上手くはないけれど、必ずお客さんを満足させる試合をする。そういう自信はあります」

ーー希望通りに第1試合での出番となります。

「会見の時に高田(延彦)さんが、止まった時計を動かすというお話をされて。その言葉を聞いた時に想いが巡りました。総合格闘技の日本のファン人たちは、PRIDEのあの状態が忘れられないでいるんですよね。忘れられないけれど、PRIDEは消滅してしまった。その人たちは何かが止まった状態で、過去の産物になっていることにもどかしい想いをしていると思うんです。

 実際に街で“もう1回、PRIDEをやらないんですか”と聞かれたこともあります。PRIDEのファンの人たちは、あれが格闘技だという気持ちでいたと思う。その声を聞いた本人として“そうだな”と思いました。任せてもらえるなら、俺の手で止まった時計の針を動かしたいと、高田さんの言葉でスイッチが入りました」

ーー最後に、意気込みを聞かせてください。

「凄い試合をするのは当たり前のことだと思っています。何かこう、突き抜けるような試合を、受け止めてもらえてなおかつ突き抜けるくらいの密度の高い試合をしたいと思います。あくまでもこれは自分の希望なので、蓋を開けてみないと分からないことはたくさんあると思います。それでもその場で力尽きてもいいから、という気持ちは凄く強いです」

●ジェームス・トンプソン

――対戦相手が決まった時の心境は?

「高阪のことを尊敬していてずっと試合を見てきた。新しい舞台で試合が出来るのを楽しみにしたい」

――第1試合に選ばれたことについては?

「勝ちに行くことが大事だが、第1試合に選ばれたのは光栄なこと。期待に応えられる素晴らしい試合をしてキックオフしたい」

――PRIDEの時と変わらず、ゴング&ダッシュを仕掛ける?

「PRIDEの時は、それに慣れていない相手に有効だった。今ではみんな慣れているので効果はない。しっかりしたMMAの技術を身につけてきたので、色んな角度で面白く見せていきたい」

――近代MMA経験のある自分の方がアドバンテージがある?

「自分もキャリアはだいぶ積んで進化してきた。今まで濃密な生活をしてきたんだ」

――前戦で得たものは?

「ほとんど学ぶことはなかった。フラストレーションの溜まる試合で自分のキャリアで足踏みをしてしまった。また日本で大きな試合をしたいと望んでいたので、それに見合った試合をしたい」

――高阪の年齢についてどう思う?

「45歳は若くはない。だいぶリングから離れているが、年齢のことよりもいいパフォーマンスを見せられるかに集中していれば年齢は気にならないものだ」

――来年以降も継続して参戦したい?

「こうやってオファーを受けて興奮している。何よりも大会が大成功に終わるために、いいパフォーマンスが出来ることを考えている」

――ファンにメッセージを。

「日本でこのような大会が行われることを待ち望んでいたので、参加できることを嬉しく思うし、興奮している。全ての力を出してファンを喜ばせるので期待して下さい」

 

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