【柔道】観客からの「待て!」に松本が気を抜き勘違いを反省
4月4日(月)、東京・講道館においてリオ五輪内定選手の記者会見が行われた。
4月2日、3日と開催された「平成28年全日本選抜柔道体重別選手権大会」(リオ五輪代表選考大会)でリオ五輪日本代表に男女全14階級14人中、12人が内定。
会見には日本柔道連盟の山下泰裕強化委員長、男子監督の井上康生、女子監督の南條充寿ほか12名の五輪内定選手が出席しそれぞれ抱負を語った。
ロンドン五輪金メダリストの女子57kg級の松本薫は「二連覇目指して頑張りたい」と言うが昨日は準決勝で押さえ込みで一本負け。試合終盤、松本が寝技で上になり押さえ込みに入るところで「待て!」が聞こえ松本が力を抜いた途端に相手の石川が上を取り返し押さえ込んで一本負けとなった。
審判に抗議したが、調査の結果「待て!」は観客からの声で、松本の勘違いだったことが分かり「最後まで試合に集中してなかったということです。リオ五輪の本番ではなく良かった。いいように考えます」と前向きに反省していた。57kg級の選考争いは、これまでの実績から松本がリードしており、この負けは影響せず代表に選ばれた。
女子52kg級の中村美里は2008年北京五輪銅メダル、2012年のロンドン五輪では怪我に泣かされ初戦敗退したが、昨日52kg級で連覇し代表に選ばれた。「3度目になるので3度目の正直で金メダルを取りに行きます」と語る。中村は今回選ばれた中では3回目と最多出場となる。
また、男子100kg級の羽賀龍之介は3月18日にヒザの靭帯損傷で約8週間の安静と診断され今回の大会を欠場したが、実績から順当に初の代表に選ばれた。「本当はしっかり勝って代表に選ばれたかった。この大会に向けて調整し体重も落としていたが、歩くのもままならない状態だったので今回は試合にならないのではと会社の監督、コーチと相談した」と欠場の経緯を語った。
現在は歩いても痛まないところまで回復しており「回復の状況を見て、リオまでの4ヶ月間の中で1回は試合に出たい。オリンピックまで良い準備をして誇りを持って闘いたい」と述べた。
試合直前の怪我ではなく不幸中の幸いと本人も述べたが残り4ヶ月の調整はもちろん、本番直前の怪我にも選手は注意が必要だ。
残る2階級、男子100kg超級は、4月29日(金・祝)に開催される全日本柔道選手権大会後に発表され、女子78kg超級は4月17日(日)に開催される全日本女子柔道選手権大会後に発表が予定されている。
▼リオデジャネイロ五輪代表選手
男子60kg級:高藤直寿
男子66kg級:海老沼匡
男子73kg級:大野将平
男子81kg級:永瀬貴規
男子90kg級:ベイカー茉秋
男子100kg級:羽賀龍之介
女子48kg級:近藤亜美
女子52kg級:中村美里
女子57kg級:松本薫
女子63kg級:田代未来
女子70kg級:田知本遥
女子78kg級:梅木真美
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