【極真会館】高橋・上田が世代交代発言、鎌田の阻止なるか
11月5日(土)6日(日)東京体育館で開催される極真会館『第48回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』の記者会見が、9月28日(水)都内にて行われた。国内各地の予選を勝ち抜いた日本人選手に海外強豪選手を加えた128名により、体重無差別のトーナメントが2日間にわたって争われる。
今大会は来年開催される『2017第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会』の日本代表選手最終選考会も兼ねており、6月の全日本ウェイト制選手権から導入された改定ルール(片手による瞬間的な押しや捌きが有効となり、相手を崩してからの攻撃や、相手を転倒させて突きからの残心で技有り等のポイントが与えられるなど)で行われる初の無差別全日本選手権大会となった。
優勝候補の証であるゼッケン1番・優勝候補の高橋佑汰(東京城北支部)は、「全日本選手権へ向けて自分に足りないものを見つけて稽古しています。会場中の緊張感を一気に作り上げていい大会にしたい」と意気込む。
同じく優勝候補の証ゼッケン128番・鎌田翔平(東京城西支部)は、「昨年の全世界選手権に優勝するつもりで全てを懸けて臨みましたが、3回戦で敗退しました。この気持ちの溜飲は無差別全日本選手権、そして全世界選手権で優勝することでしか下がることはありません」と、全世界選手権での汚名を返上すると語る。
その全世界選手権で日本人最高位の6位入賞を果たした上田幹雄(横浜北支部)は、「全世界選手権で日本が負けて、自分が負けて悔しい想いをしたので、その気持ちを稽古にぶつけてきました。全日本選手権で日本人が、自分が優勝する気持ちで頑張ります」と、2013年の第45回大会以来、外国人選手に奪われている全日本王座を奪回すると誓った。
また、もう一人の優勝候補である2014年第46回全日本選手権準優勝・荒田昇毅(千葉県中央支部)は所用により会見を欠席したが、「自分の空手を貫いて何が何でも勝つ」とのメッセージが届けられた。
改定ルールについては、全選手が「一瞬の隙も許さない、油断できない試合展開になる」とし、それぞれウェイト制大会での試合を見て研究を進めていることを口にした。松井章奎館長は「空手は元々刹那の技術。一瞬の技で勝敗を分ける武道です。選手は気が抜けない、観客は目が離せない試合展開になると思います。また、体重無差別だからこそ小さい選手が大きい選手を倒すために活用して欲しいルールです」と、小よく大を制す技術を見せて欲しいと期待を込めた。
全世界選手権の翌年に開催される全日本選手権大会は世代交代が起こると言われており、それを意識して高橋は「決勝で出来れば上田選手と戦えたらと思っている」と、21歳の上田との決勝対決を希望(高橋は23歳)。それを受けて上田も「高橋選手とはいつも比べられることが多いので、決勝で決着をつけたい。それが願いです」と、どちらが真の次世代エースか決勝で戦って決めようとぶち上げた。
これに対してベテランの鎌田(29歳)は「世代交代の年と言われていますが、自分はチャレンジャーなので目の前の敵を一人一人倒して、表彰台の一番高いところに上がりたい」と、世代交代を阻止すると語っている。
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増田章 、増田博正、今成正和
<会見に出席した選手>
高橋佑汰(東京城北支部/2014年第31回全日本ウェイト制選手権軽重量級王者)
竹岡拓哉(東京城西支部/2011年第28回全日本ウェイト制選手権中量級優勝)
予座優貴(茨城県常総支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権軽量級優勝)
清水祐貴(東京城北支部/2015年第32回全日本ウェイト制選手権軽量級優勝)
大澤佳心(城西世田谷東支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権中量級準優勝)
石崎恋之介(東京城西支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権軽重量級優勝)
山田拓馬(大阪南支部/2016年第33回全日本ウェイト制選手権中量級優勝)
福井裕樹(本部直轄浅草道場/2016年第33回全日本ウェイト制選手権軽量級準優勝)
上田幹雄(横浜北支部/2015年第11回全世界選手権6位)
鎌田翔平(東京城西支部/2014年第31回&2016年第33回全日本ウェイト制選手権重量級王者)
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