【KNOCK OUT】ルンピニー現役王者をKOした那須川、さらなる強豪を求める
12月5日(月)東京・TDCホールで開催された新キックボクシングイベント『KNOCK OUT Vol.0』の一夜明け会見が、6日(火)都内で行われた。
6試合中5試合がKO決着という神興行となった同大会。小野寺力プロデューサーが「間違いなく昨日のMVP。感動しました」と賞賛したのは、セミファイナルに登場した那須川天心(TARGET)だ。
18歳の高校生でありながら、プロデビュー以来17勝無敗でISKA世界バンタム級とRISE同級王者のベルトを巻く那須川。今大会では初挑戦となったヒジあり・首相撲無制限の純キックボクシングルールで、ムエタイ最高峰のひとつルンピニースタジアムの現役王者ワンチャローン・PKセンチャイジム(タイ)を後ろ蹴りで初回KOするという離れ技をやってのけた。
那須川は「昨日はKOで勝つことが出来て凄く嬉しいです。今までやってきたことは間違ってなかったんだなと実感して、思わずリングの上で泣いてしまいました」と喜びの第一声。小野寺プロデューサーから賛辞の言葉を受けると「嬉しいですね」と笑顔を浮かべながらも、「でも、これに満足せず、ブレずにしっかりとやっていきたい」と気を引き締めた。
小野寺プロデューサーと共に那須川の勝利を褒め称えたのが、大会のメインイベンターを務めたラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治(PHOENIX)。「正直、他の選手が勝っても何とも思わないんですが、今回は那須川選手が勝ってくれて本当に嬉しいなあって心から思いました」と話す。
大一番を目前に控えた那須川にアドバイスを送っていたという梅野は、「僕が思っていた勝つパターンをそのまま実行してくれただけでなく、想像を超える勝ち方をしてくれましたね」と那須川の戦いぶりに感心する。
那須川は「心強かったです」と梅野に感謝。さらに、梅野からアドバイスだけでなく、モンコン(ムエタイ選手が頭に付けるお守り)を託されていたことも明かした。那須川はプロになって初めて付けたモンコンであったという。
「僕は普段、人にモンコンを貸すことは絶対にしないです」と梅野。しかし、「タイでナンバーワンの選手と戦う、その勇気を選手としてリスペクトしていました。バトンという意味でモンコンを渡し、『勝って俺につなげてくれ』ということを伝えました」と、那須川の勇気に心を動かされたという。
梅野はこの大会で唯一の判定決着という自身の試合結果を悔やみながらも、「本当にいいバトンを渡してくれました。KOは出来なかったですが、結果としては勝てた。その意味では良かったと思います」と話した。
いきなり最強王者をKOするというビッグインパクトで、さらにその名を轟かせることになった那須川だが、小野寺プロデューサーは「プロデュースする側としては、いきなりルンピニーの王者を倒してしまったので、今後どうしようかなっていう感じですね」と、今後のマッチメイクに頭を抱える。
しかし、那須川からの「世界にはもっともっと強い選手が沢山いると思うので、しっかり戦ってインパクトのある勝ち方をしていきたいです」という力強いコメントに、小野寺プロデューサーは「分かりました。連れて来ます」と応えて見せた。
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