【ラウェイ】IGFの奥田啓介、過激格闘技でブレーンバスター狙う
“地上で最も過激な格闘技”と呼ばれるラウェイ。手にグローブではなくバンテージのみを着用し、パンチ、キック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加え、頭突きや投げ技、立ったままの関節技、さらには故意と見なされなければ金的攻撃も反則にならない過酷なルールで行われているミャンマーの伝統的な格闘技だ。
そのラウェイに初挑戦するプロレスラーの奥田啓介が、1月13日(金)都内で会見を行い、試合に向けた意気込みを語った。
今回、奥田のラウェイ初挑戦の舞台となるのは、2月16日(木)東京・後楽園ホールにて開催される『Lethwei in Japan 2 ~LEGACY~』。昨年10月に、プロレス団体『ZERO1』などを運営するファースト・オン・ステージが、本場ミャンマーの関係機関の協力の下、初開催したラウェイ日本大会の第2弾だ。
奥田はアントニオ猪木率いるプロレス団体『IGF』を主戦場とする選手。バックボーンのレスリングでは、世界選手権84kg級8位の成績を残している。大学卒業後にプロレスの門を叩き、故・橋本真也の息子・橋本大地、中国人のワン・ビンとともにGENOME三銃士の一人として活躍。2015年からはMMA(総合格闘技)の試合にも出場している。
開口一番、「一番過激な格闘技はプロレスです。その中でもIGFは群を抜いています。それをもっと格闘技ファンに知ってもらいたいです」と、プロレスラーとしてのプライドを覗かせた奥田。過酷とされるラウェイのルールについても、「キック、パンチ、ヒジ、ヒザ、頭突きもあるのがプロレスです。だからルールに関しては特に気にならないですね」と自信を見せる。
昨年10月の第1弾大会も会場で観戦し、「面白いと思いましたね」とニヤリ。「他の男子プロレスラーは誰もビビッてやろうとしない。ならば、それをやるのが僕の仕事です。こういう戦いを避けていたら、もっと上に行けないじゃないですか」と言葉に熱がこもる。
そんな奥田が今大会で拳を交える相手はラウェイ40戦のシャン・コー(SHAN KO/ミャンマー)。これまでに15勝5敗20分のラウェイ戦績を収めている実力者だ。(引き分けが多いのは、ラウェイには判定決着がなくKOで決まらない場合は全てドローになるため)
実際に現地でコーの試合を観戦している奥田は、「KO勝ちしてましたが、正直言って強いですね」と警戒するが、確実に「闘魂」は自分が勝っていると強調。戦略については、「組んでからのブレーンバスター(相手を逆さまに抱え上げ、後方へ投げてマットに叩きつける技)も狙ったりできるんじゃないですかね。僕はレスリングの投げと組みもあるし、もちろん打撃でもいけます」と話し、さらに同じIGFプロレスラー・澤田敦士の必殺技である連射式頭突き「FZ」(エフゼット)の投入も匂わせた。
試合に向けて、「リスペクトを持って殺しに行くぐらいの気持ちでやります。でないと、自分が殺されてしまいますから」と“闘魂”を燃やす奥田。「4月5日から『NEW』(=エヌ・イー・ダブリュー/IGFが立ち上げる新ブランド)が始まりますが、僕はこれも背負っています。他の選手と横一線のスタートとなるところを、俺が半歩出さしていただこうかと思っています」と、ラウェイ初挑戦を機にさらなる飛躍を見据えている。
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