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【Krush】王者・塚越と挑戦者モハンが火花、ともにKO決着を宣言

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2017/02/17(金)UP

ともに計量を一発でクリアーした王者・塚越(左)と挑戦者モハン(右)

 2月18日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『Krush.73』の前日計量が、17日(金)13:00より都内で行われた。

 メインイベント(第9試合)のKrush -67kgタイトルマッチで対戦する、王者・塚越仁志(K-1ジム・シルバーウルフ)と挑戦者の元MA日本キックボクシング連盟スーパーライト級王者モハン・ドラゴン(ネパール/士魂村上塾)は、ともにリミット0.2kgアンダーの66.8kgで計量を一発クリアー。調印式を終え、会見で試合に向けた意気込みを語った。

 冒頭挨拶で、「やることは決まっています。会場を盛り上げます。押忍」と述べたモハンに対し、塚越は「本当に良い準備ができたと思います。明日はモハン選手に倒れてもらって、会場を盛り上げて欲しいと思います」と挑発的に返し、さっそく闘志を燃やす。

 塚越は昨年10月大会で、渡部太基とダウンを奪い合う激闘を繰り広げた末に勝利。Krush初参戦から約6年の歳月を経て、33歳にして悲願の初戴冠を果たした。対するモハンは、昨年9月大会でKrushに初参戦し、斎藤武彦から1Rに3度のダウンを奪って、わずか42秒でKO勝ち。その試合で残したインパクトを理由に、2戦目にしてタイトル挑戦者に抜擢された。

 塚越は「思い切りがいいし、モハン選手のペースに巻き込まれると本当に危ない。そこに付き合わないようにしたい」と、1R開始のゴングと同時に剛腕を振るってガンガン前に出てくるモハンのファイトスタイルを警戒。「ひとつの負けで、ベルトを持っていかれてしまうので、恐怖心はあります。そのぶん、覚悟を持ってリングに上がるだけです」と恐怖心を原動力に変えたいという。

 一方、塚越について「正直な試合をする選手なので、私は大好きです」と、その激闘ぶりを高く評価するモハン。会見場にはネパールメディア関係者も訪れるなど、ネパール人コミュニティーからの期待も大きいようだ。明日の試合には、数百人規模のネパール大応援が駆けつけることも明かし、「たくさんの人がチケットを買ってくれました。日本のキックボクシングの歴史に名を残しましょうと、期待されています。私もそうしたいです」と意気込む。

 Krush初参戦から苦節6年でようやく腰にベルトを巻くことを許された塚越に対し、わずか2戦でタイトル挑戦権を手にし、さらに「Krushのベルトを獲って、次はK-1のリングに上がる」と最短ルートでのK-1参戦を公言するモハン。ベルトに対する思いはそれぞれ異なる。

「僕はとにかくベルトを絶対に守るという気持ちです。2012年の『WILDRUSH League』(ワイルドラッシュ・リーグ=Krush精鋭による総当たりリーグ戦)から、毎年のようにベルトに絡む試合を組んでもらっていましたが、一度も獲れていなかったです。一度、辞めることも考えましたが、それでも諦め切れずに決死の覚悟で獲ったベルトです」と塚越。

 ベルトに対する熱い思いを言葉にするとともに、「明日はベルトを獲った時と同じ気持ちで守るだけです。そういう試合になるので、モハン選手が倒れていると思います」とKO勝ちを誓った。これを受けて、モハンも「打ち合いは避けられないと思っているので、間違いなくKO決着で終わると思います。私は塚越選手が倒れると思っています」とKO予告で応戦した。

 激しい殴り合いとKO決着に期待が高まるタイトルマッチ。あとは試合開始のゴングを待つのみとなった。

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