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【パンクラス】期待の新人王・若松佑弥「フナからピラニアに戻りたい」

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2017/02/24(金)UP

師匠の長南(右)が持つミットに飛びヒザ蹴りを繰り出す若松(左)

 3月12日(日)東京・ディファ有明にて開催されるMMA(総合格闘技)イベント『PANCRASE 285』に出場するパンクラス・フライ級9位の若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)の公開練習が、2月23日(木)都内の所属ジムで行われた。

 若松は元DEEPウェルター&ミドル級王者・長南亮率いるTRIBE TOKYO M.M.Aに所属する22歳。プロデビューは2015年。持ち前の強打でアグレッシブに攻めるファイトスタイルを武器に、昨年行われたパンクラスの新人王トーナメント「ネオブラッドトーナメント」では、3試合すべてをTKO勝ちで制し、MVPも獲得。現在パンクラスで5連勝中と波に乗っている期待の新星だ。

 この日の公開練習では3分間のミット打ちを披露。師匠の長南が持つミットに、多彩なパンチからヒジ打ち、ヒザ蹴り、ミドルキックをテンポよく叩き込み、好調ぶりを覗わせた。

 昨年はネオブラッドトーナメント優勝など、大きな成長を遂げた若松だが、「デビュー戦(2015年)で負けたこともあり、2016年は絶対に負けは許されないという気持ちで戦いました」と、覚悟を持って戦った1年であったと振り返る。しかし、昨年最後の試合となった12月の荻窪祐輔との一戦(判定2-1で若松が勝利)については、「自分の中では負けです。最終3Rで救われましたが、1Rと2Rは取られていました」と反省を口にした。

 現在は自身の課題を踏まえ、寝技とスタミナの強化に取り組んでおり、「今後は相手も強い選手ばかりになってくると思うので、もっと練習しないといけないです」と気を引き締める。

 今回対戦する相手は31歳の上嶋佑紀(BRAVE)。24戦10勝9敗5分の戦績を持ち、キャリアでは若松を上回る。「タックルに注意していますね。しつこく仕掛けてくると思うので、しっかり切ることを意識して戦いたいと思います」と攻略のヒントを挙げる若松。師匠の長南からも「相手の寝技に付き合わず、いつも通り殴っていけ」とのアドバイスを受けたことを明かし、「タックルを切ることさえできれば大丈夫だと思います」と勝利に向けて自信を見せた。

強烈なミドルで快音を響かせた若松(右)

 そんな若松だが、師匠の長南が持っていた“ピラニア”の異名から、これまで“リトル・ピラニア”と呼ばれていた。

 しかし、「今はちょっとランクが下がって、フナになりました」と、まさかの格下げを宣告されたという。「嫌だなという気持ちもあって、次の試合で豪快に倒して、長南さんのピラニアの名を受け継げるようにしたいです。最初のリトル・ピラニアに戻して欲しいです」と、リトル・ピラニア返り咲きにも燃えている。

(左からの)同じ大会に出場する同門の三浦彩佳、師匠の長南、若松

 今年はパンクラスのタイトル戦線に絡んでいきたいと意気込む若松。パンクラスのベルトを獲り、将来は海外団体でも活躍するという目標に向けて、今大会ではインパクトのある勝利を目指す。
 

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