【ボクシング】小西伶弥が谷口将隆との全勝対決制す、空手師匠に日本タイトル獲得を報告
4月9日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催された『THE REAL FIGHT』で、久保隼(くぼ・しゅん/真正ジム)がWBA世界スーパーバンタム級王座を獲得した日、同大会で一人の日本チャンピオンが生まれた。
この日、日本ミニマム級1位・小西伶弥(真正ジム/23歳)が判定2-0で同級2位・谷口将隆(ワタナベジム)との王座決定戦を制し、日本ミニマム級新王者となった。
谷口はアマチュアボクシング出身のエリートで6戦全勝(4KO)、小西はプロ12戦全勝(5KO)と全勝対決。
小西はサウスポーの谷口が繰り出す左ストレートに苦しんだが、空手時代から得意だった左ボディブローを中心に逆襲。終盤は両者密着しての打ち合いとなり、スタミナと手数で優った小西が勝利している。
小西は幼年からフルコンタクト(直接打撃制)空手の雄・白蓮会館で空手を学び、交流試合で何度も優勝。黒帯間近の高校2年の夏、長谷川穂積に憧れ、ボクシングに転向したいと道場の先生に打ち明けた。そして、長谷川と同じ真正ジムに入門してプロデビューし今日に至る。
タイトルマッチ当日、奇しくも同じエディオンアリーナ大阪内で白蓮会館の昇段審査会が行われていた。小西は試合直後のインタビューの後、地下に駆け下り、杉原正康宗師や杉原賢亮館長、小西の通った道場(神戸支部)の支部長だった播戸一幸氏や高弟たちに、瞼に傷を負った状態のままベルトを持って日本王座になった報告を行った。
小西はデビュー間もない頃から自分のトランクスにバックボーンの白蓮会館と入れる許可を杉原館長にもらい、これまで白蓮会館を背負って戦ってきた。
小西は「アマチュアボクシングの経験がほとんどなく(高校時代3戦のみ)、空手時代から得意だった左のボディブローは今でも自信を持ってます」と言う。
播戸氏は小西について「アマチュアボクシングの経験はないけど空手を10年以上、試合は100戦以上やってきてて、競技は違うとはいえ、自信持ってやれとボクシングに送り出しました。空手時代は、後ろ回し蹴りやハイキック系を出しながらも懐に飛び込んでのボディブローをよく出していましたね。ボディブローで倒しての一本勝ちもよくありました」と感慨深く当時を振り返った。
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