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【UFC】桜庭が殿堂入り式典に出席、観客総立ちに

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2017/07/08(土)UP

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「どうも。日本からやってまいりました。桜庭和志でございます。今回はこのような立派な賞をいただき、とても感激しています。僕はこれまで賞やタイトルには無縁の人生を送ってきました。

 最後に獲った賞は数年前に忘年会のビンゴゲームで当てた2等賞。商品は東京ディズニーシーへのペア招待券でした。今回の受賞はそれに続く快挙です。商品はトロフィーだけと聞いておりますが、家からわずか1時間で行ける東京ディズニーシーに比べて、今回はここ、ラスベガスまで、はるばるご招待いただきました」(観客爆笑)

「やはり賞の重みが格段に違います。僕はラスベガスに来るのは初めてです。友人たちから『たくさんショーを見たらいい』とか『グランド・キャニオンまで足を延ばしたら?』などと、ご提案いただきました。

 しかし僕は仕事でここに来ているのです。今日もラスベガスにいる知り合いから『授賞式が終わったら、夜景のきれいな観光スポットを回ってみませんか?』とお誘いを受けました。とてもありがたいお話ですが、僕はキッパリとお断りいたしました。この後、ここにいるドン・フライと、ダウンタウンのジェントルマンズ・クラブで、PRIDE男塾の会合を開くという重要な仕事が待っているからです」(会場大爆笑、拍手)

「僕がUFCのオクタゴンに足を踏み入れたのは、今から20年前のことになります。思い起こせばこの大会に出場する予定だった先輩がケガをしてしまい、急きょ僕が代理で出場することになりました。オファーが来たのは試合のわずか4日前です。

 驚いたことにオクタゴンで向かい合っていたのは、僕より20㎏以上重い大男でした。もちろんパワーで押しまくられたものの、何とかアームバーで勝利を飾ることができました。MMAのデビュー戦ともいえるこの試合で、僕はいきなり体重差の洗礼に見舞われ、それを克服することに成功しました。

 僕はプロレスラーに憧れ、プロレス団体に入門しました。プロレスというジャンルで育った僕には、体重差などは当たり前で、大きい選手と小さい選手が戦うのは、『お客さんを喜ばせるギミック(仕掛け)』としか考えていませんでした。

 しかしMMAにおいてそれは、命取りにもなりうる大問題だったのです。競技として体重差は試合を大きく左右します。僕は何度もそれを体感し、難しさを痛感しました。しかし、そういう試合をしてきたことに後悔は全くありません。そういう試合をしてきたからこそ、お客さんにインパクトを残せたことも事実だと思うからです」(歓声、口笛)

「僕はアスリートであると同時に、プロレスラーです。プロレスから学び、プロレスから吸収した細胞がDNAとしてしみついています。お客さんに伝わる試合をすること、それがプロレスラーとしての僕の矜持(きょうじ)です」(歓声)

「大きな選手に向かっていく僕の姿を通して、お客さんの人生に何らかの影響を与えることができたとしたら、プロとしてこれ以上に幸せはありません。よくファンの方から『自分の人生を変えた試合』と言っていただけるのが、グレイシー一族との抗争、特にホイスとの一戦です。今のMMAファンからすれば、まさにクレイジーな試合でしょう。

次ページ:スピーチ続き

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