【UFC】桜庭が殿堂入り式典に出席、観客総立ちに
ラスベガスで開催されている毎年恒例の『UFCインターナショナル・ファイト・ウィーク』の中で、7月6日(木・現地時間)にUFC名誉の殿堂入りのセレモニーが行われ、桜庭和志が「パイオニア部門」で殿堂入りし、セレモニーに出席した。そして、桜庭としては珍しいロング・スピーチをし、会場に詰めかけた観客から拍手と歓声を浴びた。
プレゼンターはUFCとPRIDEで活躍したドン・フライが務め、「桜庭は7人のUFC王者を破った。次々に柔術家たちを破り、グレイシー一族を何人も撃破した。ホイス・グレイシーには90分の激闘の末に勝利した。今のUFCのタイトルマッチの4倍近い長さだ。まさにUFCの名誉の殿堂入りにふさわしい男だ」と桜庭を讃えると、歓声が沸き起こった。
「桜庭は戦士の中の戦士だ。俺は彼の大ファンだ。俺の世代の最高のファイターは間違いなく桜庭和志だ」というこのフライの言葉に続き桜庭の映像が流れ、PRIDEのテーマ曲にのって桜庭本人がステージに登場した。
総立ちの観客が歓声を送る中、紋付き袴の和装で現れた桜庭はサク・マシーンのオレンジのマスクを被り、手と同じ側の足を一緒に出すおどけた歩き方をして見せる。そして途中でマスクを外し、ドン・フライとがっちり握手を交わすと受賞スピーチを始めた。
桜庭はたびたびジョークを交えて場内の爆笑を誘い、1997年12月21日に日本で初開催された『UFC JAPAN』での試合やグレイシー一族との戦いなどの話をし、「僕はアスリートであると同時に、プロレスラーです。プロレスから学び、プロレスから吸収した細胞がDNAとしてしみついています。お客さんに伝わる試合をすること、それがプロレスラーとしての僕の矜持(きょうじ)です」と、自分の信念を語る。
そして、「常に練習を続け、いまだに技術を磨いています。ともに練習している若い選手たちに、技術は受け継がれ、どんどん進化していくことでしょう。ただ、僕が本当に受け継いでもらいたいのは、技術より心です。プロとしての誇りです。お客さんに伝わる試合をすること。それがこれからの未来を創るファイターへ送る、僕からのメッセージです」とスピーチを締めくくり、拍手と歓声を浴びた。
桜庭はドン・フライからトロフィーを手渡されると、何度もファンに頭を下げて退場。。会場にはサク・マシーンのマスクをかぶり、桜庭Tシャツを着た熱烈なファンの姿も見られた。
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