【UFC】メイウェザー49戦目の相手がUFC参戦をアピール
8月26日(日本時間27日)にラスベガスで行われたボクシング五階級制覇のフロイド・メイウェザー(40=アメリカ)vs UFC同時二階級制覇のコナー・マクレガー(29=アイルランド)の“世紀の一戦”は、10RTKOでメイウェザーの勝利に終わった。
この試合が実現する前に、2015年9月にメイウェザー引退試合(49戦目)として戦った元WBC・WBA・IBF世界王者アンドレ・ベルト(33=アメリカ、ハイチ)が、「元ボクシング世界王者として初のUFC王者になってやる」と宣言した。ベルトのボクシング戦績は31勝(24KO)5敗。
ベルトは数年前に負傷した際、米カリフォルニア州のリハビリ施設にリハビリに行き、同じく負傷してこの施設に通っていたマクレガーと知り合って友人になったということでUFCとも縁がある。だが、ベルトのUFCとの縁はそれだけではない。父のデュセル・ベルトが総合格闘家であり、1996年の『UFC 10』に出場しているのだ(ジーザ・カーマンに1RTKO負け)。デュセルはプロレスラーとして「デュセル・バット」の名で藤原組にも参戦していた。
また、アンドレの妹レヴェリーナ・ベルトも元総合格闘家で、プロMMAで3勝1敗の戦績を持ち、UFCの登竜門番組『ジ・アルティメット・ファイター』のシーズン18にも出場した(エピソード1の合宿所入りを決める試合で元ボクシング世界王者ジェシカ・ラコージーに敗退)。
メイウェザーvsマクレガー戦について試合直後に米の格闘技メディア『TMZ』のインタビューを受けたベルトは、「コナーは多くの可能性を見せた。ボクシングのリングでも戦えるし、成功できるぜ」と友人であるマクレガーを高く評価。そして、あなた自身は誰か総合格闘家と戦いたいかと尋ねられると「全員だ」と答え、カメラに向かってUFCのデイナ・ホワイト社長にメッセージを送った。
「デイナ・ホワイト! 俺のことは知ってるよな? 俺の家族は総合格闘家だった。俺も、もうすぐUFCに行くぜ。電話してくれ。俺は初めてのファイターになる。元ボクシング世界王者としてUFCの王座を獲る初めてのファイターにな」と豪語し、「本気だぜ。これは誰もやってないことだ。デイナにしっかり伝えてくれ」と結んだ。
UFCに挑戦したボクサーとしては、1993年の『UFC 1』に出場し1回戦でホイス・グレイシーに2分18秒で一本負けした元IBC南北米大陸ライトヘビー級王者アート・ジマーソンがいる。またIBFでミドル級からクルーザー級までの三階級を制覇し、WBFヘビー級王座も獲得した“ボクシング四階級制覇”のジェームズ・トニーは、2010年の『UFC 118』に参戦し、UFCで二階級を制覇したランディ・クートゥアに肩固めで3分19秒、一本負けしている。
女子では世界三階級制覇に成功したホリー・ホルムがUFCでも女子バンタム級王者となったが、男子ボクサーのUFC挑戦はこれまで不調に終わっており、ベルトの参戦が実現した場合、どうなるか。ベルトの発言がどこまで本気なのかも分からないが、今後の動向が注目される。
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