【ADCC】菊田早苗、ヘンゾの”男気”受けて立つ「木村政彦以来の快挙を」
9月22日~24日(金~日・現地時間)フィンランド・ヘルシンキにて開催される『ADCC SUBMISSION FIGHTING WORLD CHAMPIONSHIP 2017』(以下ADCC)のスーパーファイトで、ヘンゾ・グレイシー(50=ブラジル)と対戦する菊田早苗(45=GRABAKA) の囲み取材が、9月12日(火)都内の所属ジムにて行われた。
ADCCは2年に一度、世界中からMMA(総合格闘技)、ブラジリアン柔術、レスリング、サンボなどのトップファイターを招聘し、高額の賞金が懸かった階級別トーナメントで優勝を争う。ルールは打撃を禁止した組み技限定ルール(サブミッション・レスリング=レスリングに関節・絞め技を加えたもの)で、寝技での攻防が主体となるため「寝技世界一決定戦」と呼ばれている。
菊田は2001年にアラブ首長国連邦アブダビで開催された同大会において、-88kg級で日本人初の優勝を遂げる快挙を達成した。
ヘンゾとの対戦は1998年3月15日に開催された『PRIDE.2』以来、約20年ぶり。その時は10分無制限ラウンドで接戦となり、合計50分以上の戦いの末に6R43秒、ヘンゾがフロントチョークで一本勝ちしている。
菊田の現在のコンディションは「時間が無い中で、色々なタイプの選手と練習して仕上げて来ました」と出来る限りの練習をしてきたという。
改めて、ヘンゾとADCCで戦う事について「20年ぶりの対戦で16年ぶりのADCC。こんな事があるんだなって、ちょっと信じられない感じが未だにあります」と感慨深く話す。
続けて「今回、ヘンゾが『戦う事が好きでやっているのに何で引退するんだ。俺は戦い続ける』と言っていて、20年前に勝った相手にまたオファーして戦うというその姿勢を見て、素晴らしいファイターだなと改めて思いました。50歳でグレイシーの看板を背負いながらそこまでやるのは結構キツイ事だと思うので、敬意を表して戦います」とヘンゾの”男気”に感銘を受けたと語る。
大ベテランとなった自身のキャリアについては「良いオファーが来ればいつでも戦うスタンスではあるので、常に引退はしていないです。今回も、もし引退していたらおそらくオファーは来ていない。グレイシーも引退している選手に負ける訳にはいかないですからね。いつ良いオファーが来ても良いように僕は焦らず生涯現役でいます」と宣言。
また、菊田は今回のヘンゾ戦で再ブレークを狙っていると言い「組み技ルールで日本人がグレイシーに勝つのは、木村政彦がエリオ・グレイシーに勝って以来(1951年以来、66年ぶり)の快挙、ADCCのスーパーファイトに呼ばれた(過去の優勝者やレジェンドが呼ばれる)のは日本人で僕だけ、そしてADCCで優勝したのも僕だけ、この3点で再ブレークを狙います(笑)」とモチベーションは高い。
最後に、20年ぶりのリベンジの自信を聞かれ「勝負はやってみないとわからない。2001年にADCCで優勝した時も、決して僕がトップクラスに強かった訳では無いので、呼ばれた以上は勝ちに行きます」と意気込みを語った。
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