【K-1】大和哲也が戦いを通じて伝えたいこと
11月23日(木・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナにて開催された『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ヘビー級王座決定トーナメント~』の一夜明け会見が、24日(金)都内にて行われた。
Krush -65kg王者・中澤純(TEAM Aimhigh)を1R2分24秒でKOし、今年3連続KO勝ちとなった大和哲也(大和ジム)は、「不思議なんですが、左フックはいつも拳を縦にして打つのに、昨日はミットをやっている時に“今日は横だ”って感じたんです。こっちの方がしっくりくると思っていたら、何も考えずに出したパンチが横になった」と、フィニッシュの左フックはいつもとは違ったと振り返る。
「狙ってもいなかった。何度も映像を見ましたが、僕が先に動いて中澤選手がそこに合わせに来ていたのに僕の方が先に当たった。あれは“後の先(ごのせん)”で、あの場面に合氣ック(合氣道とキックボクシングを融合させたもの)が凝縮されていたと思います。心を沈めて一瞬を捉えたのが当たった理由だと思います。左フックの幅が広がった。伝家の宝刀を2パターン用意できたと思いました」と、武道を応用した技だったと説明した。
試合後には、現K-1スーパー・ライト級王者の野杁正明への挑戦をアピール。
「現段階での世界チャンピオンは野杁選手。中澤選手とは日本チャンピオンとの試合ということで、いい形で勝利することがベルトへの挑戦のアピールになると思っていました。その中で1RのKOで締められたのは次につながる。しっかり差を見せることが出来て勝てたので、アピールになったと思う。3月のアリーナで挑戦させてもらいたいと声を大にしてアピールしたい」
両者は2014年2月にWBCムエタイ王座を懸けて対戦し、大和がヒジ打ちでダウンを奪って勝利しているが、「昔のムエタイルールでの試合とK-1ルールの試合は全く別だと思っています。野杁選手は昔から強いと思っているし、地元も名古屋で一緒。食事にも行くし仲は普通にいい。でも、野球選手と一緒で仲がいいからってバッターに球をゆるく投げるわけじゃない。これも運命、必然。彼がチャンピオンであるからこそ戦わないといけないと思っている。彼とは大きな舞台で戦いたいし、多くの人に感動を届けられると思う。だからさいたまスーパーアリーナのメインアリーナでお願いします」と、以前とは違うと思っている。
また大和は「昨日も改めて試合をしていて思いましたが、自分の中でFight For Peaceを掲げていて、戦いを通じてピースを広げたいと思っています。昨日も相手をぶっ倒そうとは思っていなかった。戦いを通じて平和を訴えたい。人生は戦いで、生きるうえで必要です。でもその争いは奪うことではなく競い合うこと。それを格闘技を通じて伝え、世の中を平和にしていきたいと思っています。
その精神性を伝えていくのが合氣ックで、僕の使命だと思っている。K-1タイトルは最終目標ではなく、獲ることによって世間にアピールしていけると思っている。世界チャンピオンが目標ですがそれがゴールではなく、そこを見据えている。だからこそ強いチャンピオンに挑戦させていただきたい」と訴えた。
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