【ROAD FC】トップスター選手スーチョルが26歳で突然の引退表明
アジアトップレベルの2団体でベルトを巻き、『RIZIN』にも参戦した韓国MMA(総合格闘技)屈指のスター選手キム・スーチョル(26=韓国)が現役引退を表明した。
スーチョルは12月23日(土・現地時間)、韓国最大のMMA団体『ROAD FC』が2017年に著しい活躍を見せた優秀選手などを決める授賞イベント『ROAD FC AWARDS 2017』に出席。同団体で今年4月にバンタム級王座を獲得した活躍などが評価され、年間最優秀選手にあたる「ファイト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
そこでの受賞スピーチの中で、スーチョルは感謝の言葉と共に「自分がこの競技で成し遂げたかったことはすべて実現できたと思う」と述べ、突然の引退を表明。現場にいた関係者も困惑した様子であったが、ROAD FCも12月26日付けのプレスリリースの中で、同選手が現役を退く意向であることを追って伝えた。
スーチョルは2010年8月に18歳の若さで日本の『Rising On』でプロデビュー。同年10月のプロ2戦目はROAD FCの旗揚げ大会であった。その後はROAD FCと並行するかたちで、2011年9月からアジア最大規模を誇るシンガポール発のMMA団体『ONE Championship』(通称ONE)にも参戦。
2012年6月にROAD FCで後の修斗世界バンタム級王者・佐藤将光にTKO勝ちを収めると、同年8月にはONE初代バンタム級王座決定戦で後のUFC戦士レアンドロ・イッサと激突。絶対的に不利という下馬評を覆すかたちでKO勝ちを収め、王座の栄冠を掴んだ。しかし、同王座は2013年8月の初防衛戦で、強豪ビビアーノ・フェルナンデスとのフルラウンドに渡る熱戦の末に判定で敗れて失った。
すると、2014年からは再びROAD FCを主戦場に活躍。UFC参戦経験を持つ手塚基伸(元GRACHANバンタム級王者)や田村一聖(元パンクラス・フェザー級王者)らを破り、マルロン・サンドロ(元SRC&パンクラス・フェザー級王者)とも激闘の末ドロー。ビビアーノに敗れてから2015年大みそかのRIZIN参戦も含めて9勝1分と無敗のまま、今年4月に第4代ROAD FCバンタム級王座に就いた。
その時に印象的だったのはベルトを手に大粒の涙を流すスーチョルの姿。そこで一区切りつけたのかもしれないが、まだ26歳という若さでの引退表明に、ROAD FCも「彼がゆっくりと休めることを願っています。しかし、この才能あふれるファイターが、いつの日か再び戻ってくることも願わずにはいられません」と惜しんでいる。
●編集部オススメ
・テイクダウン奪い合うもスーチョルが判定勝ち=2015年12月『RIZIN』
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