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【ボクシング】京口、「王者らしくKOで勝って爪痕を残す」

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2017/12/30(土)UP

京口とブイトラゴが睨み合う。京口はKO勝ちにこだわる。

 12月31日(日)に東京の大田区総合体育館で行われるトリプル世界戦の調印式と公開計量が、30日(土)都内ホテルにて行われた。

 IBF世界ミニマム級王座の初防衛戦に臨む王者・京口紘人(23=ワタナベ)は47.5㎏、同級3位の挑戦者カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)は47.1㎏で、両者とも計量クリア。

京口は今年7月、世界戦でこの左フックからの連打でダウンを奪ったがKOに至らなかった

 京口は「前回の世界初挑戦の時と比べると、王者としてこの場所に立たせてもらって、非常に落ち着いています。いい試合になると思う。世界戦に恥じない、“京口にしかできないボクシング”をして、爪痕を残したい。相手は最強挑戦者ということですが、チャンピオンは僕なんで、チャンピオンらしい試合をします。ここ2戦、 KOが止まっているので、ここでKOしないと」とKOでの初防衛にこだわる。

 京口はたしかに、前回ホセ・アルグメドからIBF王座を奪った7月の試合と、その前のOPBF東洋太平洋王座防衛戦では判定勝利だが、それ以外はデビューから6連続KO勝ちしていたのだ。

 対する挑戦者ブイトラゴは、4階級制覇のローマン・ゴンサレスの後輩。まず、今回のタイトル戦について「今回が初来日なのでワクワクしている」と語った。

京口(左)とブイトラゴ

 そして、これまで3度世界王座に挑戦しながら、あと一歩で届かなかったことについては、「確かに過去何度か世界挑戦したが、フィリピンとタイでの世界戦は“奪われた試合”だった。勝ったのは自分だと信じている」と過去の世界戦の判定に疑問を投げかけた。2013年11月にフィリピンで行われたフィリピン人のWBO世界ミニマム級王者メルリト・サビーリョとの一戦はドローで王座奪取ならず。タイでは14年と16年にタイ人のWBA同級暫定王者に2度挑み、どちらも判定で敗れている。

 ブイトラゴは続ける。「だが、これまでの世界挑戦の時と今回を比べると、今まで以上に準備ができている。2ヵ月半、アメリカで猛特訓をしてきた。それが必ず結果につながるはずだ」と強調した。

 ブイトラゴはこのアメリカ特訓キャンプのため、約10日前に生まれた子供ともまだ会っていないという。それほど、この1戦に賭ける思いが強いのだ。京口も決して油断できない。

 8戦全勝6KOの京口が、10ヵ月ぶりにKO勝利で世界初防衛を飾るのか? それとも4度目の世界挑戦にすべてを賭けるブイトラゴが、王座奪取するのか?

 ちなみに計量後の囲み取材で京口は、「天一(天下一品ラーメン)食いて~!」とうなり、ながらも今日は天一は食べないとし、「今夜は参鶏湯(サムゲタン)食べます。あ~、もう楽しみやな~! 興奮してきた!」と、減量で我慢してきた食事のことをハイテンションで語った。

「でも、去年の大みそかは6㎏もリカバリーしちゃって、体が重くて全然動けませんでした。ただ増やせばいいってもんじゃないですね」と苦笑。「明日の当日計量は4.5㎏までのリカバリーはOKなんで、前回の試合の時は3.2㎏だったから、それくらいで行きます」と、適度に体重を戻して試合に臨むと笑った。

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