【ボクシング】五十嵐俊幸が引退、後援会も元旦にブログ更新「ありがとう」
12月31日に行われたWBO世界フライ級タイトルマッチで王者・木村翔に挑み、再びタイトル獲りに挑んだ元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(33=帝拳)だったが、9回TKOで敗れ、試合後の記者会見で引退を表明した。
また翌日の1日未明、『五十嵐俊幸銀座後援会のブログ』が更新され「選手生命を危ぶむ怪我をし、手術もしました。引退を何度も覚悟しました。(略)しかし、五十嵐は王座陥落から約4年半、決して弱音を吐いたことはありませんでした。
この平坦ではない軌跡を一緒に歩んできた仲間達と、応援出来た事は一生の宝物です。最後まで五十嵐は立派に戦いました。五十嵐、有難う」とこれまでの浮き沈みと五十嵐への感謝を綴った。
五十嵐は昨年の17年4月、アメリカでの試合で偶然のバッティングによる負傷引き分け。五十嵐は左目上を切って病院に直行。眼窩底骨折だった。そこで一度引退を考えたが治療し現役続行を決意したが、今回の木村戦が最後の試合となった。
31日の試合後の記者会見で五十嵐は
「木村選手からは馬力よりも意志の強さを感じました。空振りをしてバランスを崩してもひるまない。序盤、うまくいかなくて、途中から戦い方を変えて流れを変えようとしましたが、それもうまくいかなかったです」と試合を振り返った。
また、これが最後になる可能性を示唆していたことについて「今の感覚は終わったな、という感じです。勝てなかったら引退と言ったことには二言はありません。出しきったので悔いはないです。負けは悔しいし、色々あったけど最後に大舞台に立ててよかったと思います」と引退宣言した。
五十嵐は1984年、秋田県由利本荘市出身で、高校入学と同時にボクシングを始め、卒業後は東京農大に進学。全日本選手権では03、04年とライトフライ級で連覇。アテネ五輪の日本代表となる。大学卒業後にプロ入り。2008年8月に日本フライ級暫定王者に。
2012年7月にはWBC世界フライ級王座を獲得し、同年11月に初防衛成功したが、13年4月に行われた2度目の防衛戦で八重樫東に判定負けし、王座陥落した。その後は6勝2分けの戦績をあげ、今回、4年8ヶ月ぶりの王座挑戦が最後となった。
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