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【KNOCK OUT】那須川天心、そろそろ負けろとの意図を感じる

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2018/02/02(金)UP

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スピードのあるパンチをミットに叩き込む那須川。キャリア史上最強の敵を迎え、気合いが入る

 2月12日(月・祝)東京・大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT FIRST IMPACT』に出場する、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISE同級王者・那須川天心(19=TARGET)が2日(金)都内所属ジムにて公開練習を行った。

 追い込み練習を終えてすでに疲労しきっていた那須川だが、シャドーボクシングとミット打ちを2分ずつ行い、スピードのある多彩な技を次々と繰り出した。

「追い込みの絶頂期ですし、今までで一番疲れています」と那須川。「今回は力が入っています。あとジムが自宅から近くなったのもあります。TEPPEN GYM(那須川の父が代表を務めるジム)を新しく大きく地元に作ったので逃げられない環境になりました(笑)。練習しか出来ないくらいで。ハードにやりすぎてすぐに体調を崩したほどです」

 今春卒業予定の高校の出席日数もピンチとなり、「年末(RIZIN出場)に休める日を使い果たしてしまい、けっこうヤバくてもう1日も休めません。学校に行って帰って来てから練習して、指導してまた練習してという生活をしています」と疲労に拍車がかかっている。

 それほど練習に熱を入れているのは、今回の相手が那須川のキャリア史上最強の敵との呼び声も高い、プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者スアキム・シットソートーテーウ(タイ)だからだ。

「自分でもそう(今までで最強の敵)だと思っています。タイで敵がいないそうですから。でも、そういう選手と戦えるのは凄く嬉しい。日本人キックボクサーって、タイ人を越えられない壁だと思っている人が多いじゃないですか。その中で一番強いヤツを僕に当てて来たのは、期待されているからだと思っています」と、期待されているからこそ最強の敵を用意してくれたのだと捉えている。

 しかし、「主催者や周りの人たちもそうなんですが“そろそろ負けてもいいんじゃない?”と思っているので、そういう相手を用意したんじゃないかな。そういう意図を感じますね」と、そろそろ負ける姿を見たいとの逆の期待も感じるという。

「最初、試合が決まった時は周りの評価が“負けるでしょ”って感じだったので、なんだよって思った」と言うが、「そう言われている方が燃えるかな。でも負けないです。格闘技を盛り上げるため、メインイベントの仕事をして、お客さんもすっきりして帰りたいだろうし、強い相手を倒して勝たないと自分の評価も上がらない。日本代表としてタイにレベルの差を見せ付けたい」と、無敗記録を「29」(総合格闘技、総合格闘技+キックのMIXルールも含む)に更新することを誓った。

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