【KNOCK OUT】那須川天心、最強の敵にもKO宣言「倒さないとダメ」
2月12日(月・祝)東京・大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT FIRST IMPACT』に出場する、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISE同級王者・那須川天心(19=TARGET)が2日(金)都内所属ジムにて公開練習を行った。
今回の対戦相手、プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者スアキム・シットソートーテーウ(タイ)は、那須川自身も“キャリア史上最強の敵”と認めているムエタイの強豪中の強豪。
「試合映像は2~3回見ました。普通に強いですね。身体の強さがあり、バランスがいい。破壊力もある。何でも出来る。(首相撲での)組み力、ヒジ打ちは特に警戒しています。パンチはもらったらヤバいだろうなと思いますが、もらわないです。でもヒジがあるのでああいうパンチが当たるんですよね。普通なら当たらないけれど、ヒジを警戒するのでもらってしまうという。だから両方警戒します」と、那須川はスアキムを評する。
しかし、「でも穴はたくさんある。そこを突いていけば相手も人間なので倒せるかなって思います。僕はヒジありルールをあまりやったことがありませんが、対応は出来るのでそこを注意して、もらわければいける。相手の距離に入らないことが一番のポイントです」と、すでに対策は出来ているようだ。
約7cmの身長差(那須川165㎝、スアキム172㎝)については「そんなに意識はしていません」と言い、「予想よりは(リーチが)長いだろうなと想定して練習はしています。でもアムナット(2017年2月に対戦=那須川がKO勝ち)は試合中に手が伸びたと思ったほどだったので、あれよりは長くないんじゃないかな。でもアムナットよりも自分から前に来るので、僕の攻撃も当たると思う。組んだら多少不利な部分はあるので、離れて戦います」という。
また、公開練習ではスーパーマンパンチ(ジャンプしてのパンチ)や後ろ回し蹴り、飛びヒザ蹴りやジャンプしてのミドルキックなど多彩な技を繰り出したが、「ムエタイがやらないことを意識しています。見たことがないと思うので、そういういろんなところにフェイントをかけて意識させ、倒せるところを見つけていくつもりです」との作戦も明かした。
「ただ、ラウンドが長引けば長引くほど相手の目が慣れてくるし、向こうには経験もある。だからスピードや入り方を変えてやっていこうと思っています。そういう引き出しを見せないと勝てない相手。同じ場所にいたらダメですね」と、総力戦で挑むと話す。
今回は自分だけの戦いではなく、日本を背負っての戦いという意識も強い。
「挑戦する気持ちも迎え撃つ気持ちも両方あります。どちらかと言えば日本代表として迎え撃つ気持ちの方が強い。日本人選手はタイの壁を越えられないと思っている人がたくさんいるので、それを僕が壊せばみんなも倒せるようになると思う。陸上競技でも、誰か1人が10秒を切ったらみんな切れるようになったって言われるじゃないですか。僕はそういうのを目指したい」
スアキムは一昨年12月に那須川がバックスピンキックでKOしたワンチャローンと同門であり、今度は那須川を研究して臨んでくるだろうと見られている。それでも那須川は「最後はKOで勝つ」と宣言した。
「ワンチャローンとやった時の自分だとは思って欲しくない。あの時よりもレベルが上がっているし、まだ全然なのでもっともっとレベルを上げたい。スアキムはこの数年間ほとんどダウンしたことがないと言われていますが、僕は倒れたことが無い選手をたくさん倒してきました。1回倒れているなら倒れる癖はついているので普通に倒せると思うし、倒さないとダメだと思う」
そして2018年については「今回みたいに僕が負けるんじゃないか、って思われるような相手とどんどんやっていきたいです。そういう相手とやって勝つのが格闘技の醍醐味、面白さ」とさらなる強敵との対戦を望み、「2018年を楽しみにしていてくれと言いたい。いろいろなことがありますよ」と予告した。
●編集部オススメ
・那須川天心が過去最強の敵と対戦、長身&ヒジ凶弾のムエタイ戦士
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