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【ボクシング】比嘉大吾が師・具志堅用高の敵討ちにアイスとスッポンの理由

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2018/02/03(土)UP

一発クリアした瞬間、比嘉と具志堅会長が喜びのポーズ。勝利への第一関門突破だ

 2月4日(日)、沖縄県立武道館で行われる『WBC世界フライ級タイトルマッチ』がいよいよ明日に迫った3日(土)、王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅ジム)vs元2階級王者のモイセス・フェンテス(30=メキシコ/同級9位)の前日計量が那覇市内のホテルで行われ、比嘉がリミットの50.8kg、フェンテスは50.6kgでクリアした。

 比嘉は2度目の防衛戦であり初の沖縄凱旋試合。37年前、師である具志堅用高会長が初の凱旋試合をしたが敗北。原因の一つには、計量後いつも楽しみにしていたアイスを食べさせてもらえなかったと具志堅会長本人は言う。

アイスを食べる比嘉。パッケージには沖縄のご当地アイスの名が

 計量後には比嘉にアイスが用意され、そのアイスを食べながら「最高ですね。(具志堅)会長が食べられなくて負けた理由がわかりますね。会長の敵討ちなのでしっかり食べて」とアイスを食べて会長の37年前の雪辱をはらすと意気込む。

 37年前、アイスを食べさせてもらえなかったことが昨日のことのようだという具志堅会長。あのとき、もしアイスを食べていたら、の記者の問いに「20回くらい防衛してますよ」と自身の世界防衛記録13の国内最高記録を更に伸ばしていたと冗談半分に記者を笑わせる。

あのときアイスを食べていたら、に答える具志堅会長

 しかし、誰もが思うことがある”あの時にもし本当に戻れたら…” 具志堅会長はよりによって37年前に錦を飾るはずの故郷・沖縄でKO負けしたのだ。だからあえてアイスを食べ、あの時を比嘉と共にやり直しているかにも思える。アイスの他には37年前の計量後に具志堅会長が飲んだスッポンスープも用意され比嘉は飲んだ。当時と同じ職人が作ったものだ。具志堅会長も戦っている。37年ぶりに雪辱を、再びこの地元で晴らす時が来たのだ。

計量パスした2人。比嘉はアイスを、フェンテスは具志堅会長からプレゼントされたメキシコ料理のタコスを手にポーズ

 計量を一発クリアした感想を比嘉は「勝負の前の準備(計量やコンディション)も勝負なので、そこをしっかりクリアできないと、リングの上で勝つことができないので、一つはホッとしている部分はあります。ここまでの計量が一番長くて、計量が終われば明日の試合まですぐなので、明日は万全な状態で、100%のコンディションでKOで勝つだけですね」と自信。師の雪辱戦のみならず、比嘉の2度目の防衛と15連続KO日本記録がかかる。

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