【ボクシング】具志堅会長、比嘉のKO勝利に37年前の雪辱「100%スッキリした」
比嘉大吾(22=白井・具志堅ジム)が沖縄凱旋試合で衝撃の1回KO勝利を収めた翌5日(月)、那覇市内のホテルで一夜明け会見が行われた。
37年前、世界14連続防衛をかけ、故郷に錦を飾るはずだった沖縄凱旋試合で12回でKO負けを喫し、防衛失敗。そのまま引退した経緯がある具志堅用高会長(62)に、今回の比嘉のKO劇で、あの時の雪辱を晴らすことができたかを聞くと「100%スッキリしましたね。過去には沖縄で、みんなの前で…いい思いじゃないんだよね」と告白した。
比嘉が今回の試合の前日計量後にアイスクリームを食べた。実は37年前の具志堅会長の計量後、いつも楽しみにしていたアイスクリームを取り上げられ食べられなかったことが敗因と語っていた。それを比嘉に食べさせることによって具志堅会長も沖縄での37年ぶりのリマッチに挑んでいたのだろう。また比嘉は当時具志堅会長が減量後に飲んだスッポンスープも飲み試合に挑んだ。
3000人の超満員で埋まった沖縄県民の前で1回に豪快なKO勝利をした比嘉。リングに上がった具志堅会長は感極まった表情で熱くなった目頭を押さえる。観客たちは沖縄独特の指笛を鳴らし会場に響き渡らせた。
また一夜明け会見で具志堅会長は「チケットは10分で売り切れ。チケットが手に入らず、会場に来られなかった人たちに申し訳なかった」と言い、今後は年に一度沖縄で試合を組むことを構想に上げた。今回は3000人で一杯の会場だったが、場所によっては「1万人以上は入ったと思う。次はセルラースタジアムかな」と3万人規模の野球場である那覇市内の沖縄セルラースタジアムを希望。時期は台風のない6月下旬ごろと語った。
今後の試合の相手については他団体王者との統一戦や、田中恒成(22=畑中)の名を上げた。田中は元WBO世界2階級制覇王者で、現在は王座を返上し階級を上げWBC世界フライ級4位にランクインしている。
(吉倉拓児)
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