【ONE】無差別級にも勝利した“ビルマの大蛇”が二階級制覇目指す
アジア最大のMMA(総合格闘技)プロモーション『ONE Championship』(以下ONE)が、ミャンマーの首都ヤンゴンのトゥウンナ屋内スタジアムで2月23日(金)に『ONE:クエスト・フォー・ゴールド』を開催。ミドル級王者アウンラ・エヌサン(32=ミャンマー)が空位のライトヘビー級王座決定戦に出場し、ブラジルの黒帯柔術家アレッシャンドリ・マシャドと対戦する。
アウンラはフロントチョークや三角絞めなど絞め技が得意で、“ザ・バーミーズ・パイソン”(ビルマの大蛇)のニックネームを持つ(ビルマはミャンマーの旧名)。ミャンマー生まれだが2003年からアメリカに在住し、2005年にプロデビューしてMMA戦績は21勝10敗。12の一本勝ちと7つのKO勝ちがあり、判定勝ちは2つだけだ。
ここ7戦では6勝1敗で、この1敗は昨年1月、ONEジャカルタ大会のメインでミドル級王者ヴィタリー・ビッグダッシュ(ロシア)に挑戦して判定負けしたもの。その後6月のONEヤンゴン大会での再戦でリベンジに成功し、ミドル級王座を奪取して“ミャンマーの国民的英雄”となった。
その後11月のヤンゴン大会では、関根“シュレック”秀樹を11秒でKOしたヘビー級のアラン・ンガラニ(カメルーン)とONE初の“無差別級スーパーファイト”で対戦し、フロントチョークで1R一本勝ちしている。アウンラは今回のライトヘビー級王座決定戦で、二階級制覇を目指すことになる。
今回、アウンラと空位のライトヘビー級王座を争うマシャドは8勝(4一本勝ち、3KO)2敗の戦績を持つブラジルのオールラウンダーで、ンガラニに2R TKO勝ちしている。
アウンラは「ミャンマーの私のファンの前で戦うことは、いつも名誉なことだ。ここで歴史を作り、二階級制覇という偉業を成し遂げたい。この2つ目の王座挑戦のチャンスを楽しみ、誇り高き母国ミャンマーのために、もう一つの栄光をつかみたいんだ! 勝利を手にし、応援してくれるファンの皆さんの信頼にこたえ、母国の威信を守るために、全力を尽くす」と語っている。
対するマシャドは「これは俺の人生で最大の試合だ。何年も経験を積んできた俺のキャリアは、すべてこの試合のためにあったんだ」と意気込みを語り、「だからこのうえなくハードに練習しているぜ。アウンラ・エヌサンへの声援が母国でどれほど凄いかもわかっている。彼はヒーローだし、素晴らしい人間だし、彼と戦えるのは名誉なことだ。俺は彼に、これまでで最高の試練を与えてやるよ。この試合は、最も高いレベルの格闘技の美しさを見せる試合になるだろう」と、勝つだけでなく美しい試合をすると宣言した。
はたして“ミャンマーの英雄”アウンラがブラジル人に勝利して、二階級制覇なるか?
なお、この大会からONEは巨大通信企業テレナー・ミャンマーとパートナーシップを結ぶとのこと。この提携により、今後ますますONEはミャンマー内での地歩を固めていきそうだ。
●編集部オススメ
・ミドル級王者がヘビー級の秒殺KO男に一本勝ち、団体史上初の無差別級マッチを制す
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